真円度測定機を使ってみる!削った製品は楕円になってる!?

今日の訓練では、真円度測定機を使いました。

真円度測定機

NC旋盤でキー溝加工
エムネット
HORN
セゾンカード
previous arrow
next arrow

なぜ真円度測定が必要なのか

マシニングセンタで、円弧を描くことは多いですね。

しかし、寸法は合っていても真円になっていないことがあります。

その理由は、X軸とY軸が直角になっていない場合があるから。

また、旋盤の場合は、芯だしがちゃんとできていなかった場合や、チャックのしめつけが強すぎた場合に真円が崩れてしまいます。

そんなときに、精密に真円度を確かめることができるのが真円度測定機です。

これが真円度測定機だ!

真円度測定機は、設置に非常に気を使ったそうです。

大抵の測定機は、搬入するのに数時間で終わりましたが、真円度測定器は搬入に丸一日かかったそうです。

それは、地面と平行に設置するのが非常に重要だから。

測定台は、空気で浮かすことによって回転し、振動等の影響をうけないようになっています。

測定台は流体軸受けと言います。非常に精密なものです。

また、マシニングセンタと同様に、デジタルスケールが中に入っています。

デジタルスケールの仕組みをあなたはご存知ですか?

デジタルスケールはガラスでできています。

ガラスに光を通すスリットが切ってあり、スケールが動くことで光が点滅するのを認識して動いています。

つまり、大変汚れに弱いということです。決して触らないようにしましょう。

測定子はダイヤルゲージのような仕組みになっています。

真円度測定機の使い方は?

真円度測定機は、旋盤と同じように素材を回転させる必要があります。

つまり、芯だしが必要になるということです。

芯だしは、コンピュータがアシストしてくれます。

測定したい材料の低いところ、高いところの2点に測定子をあて、芯だしするのに測定台のチャックをしめつける量を割り出してくれます。

芯だしが完了したら、測定したい箇所でコンピュータから測定を開始するだけです。

訓練で測定した材料の真円度測定結果は2.2μm。 真円に近いですが、完全な真円ではないということがいえます。

この機械

Slide 1
運営者プロフィール
TAKプロフィール空

 TAK(たっく) キカイネット代表。広島県出身愛知県在住の30代。地方国立大学を卒業後、新卒でインフラ系大手有名企業に就職。その後国家公務員総合職試験に合格するも辞退し、転職活動を経て総勢7人の零細町工場に転職。約10年間NC・汎用旋盤、マシニングセンタオペレータの仕事に携わる。身につけた加工技術を活かし、2020年より副業で技術情報を発信したサイト運営を開始。デザイナーである妻(小日向まどか)、その他スタッフとともに運営し「キカイネット」として月間PV数7万を超えるサイトに成長。フォロワー5400人以上を抱えるTwitter「旋盤工のTAK」も運営。技術継承問題やIT・WEB導入の遅れ、低い人材流動性等、問題の多い製造業を少しでも良くできるサイトを目指して鋭意運営中。

Image is not available
Image is not available
NC・汎用旋盤技術
キカイネット

コメント