【旋盤】溝入れバイトならこのメーカー!HORN工具の突切り・端面溝の性能がスゴい!

【旋盤】溝入れバイトならこのメーカー!突切り・端面溝の性能がスゴい!-1024x576

溝入れ加工は、旋盤加工の中でもトラブルの多い加工ですよね。

町工場でNC旋盤・汎用旋盤のオペレータとして勤務している私ですが、特殊な溝は苦労しながら加工しています。

そんな中、メカトロテックジャパンでHORNの溝入れ工具と出会い、他メーカーの追随を許さないレベルのラインナップと性能で大変気に入ったため、外径・端面溝工具を中心に本記事でご紹介します!!

まずは加工動画をご覧ください!

早速工具をご紹介していきます。YouTubeに工具の性能がわかり易い動画があがっていますので、まずはこちらをご覧ください!

いかがでしょうか?

  • 端面溝入れ加工で、細溝ながらもかなりの深さを加工している!
  • 高負荷のR形状でも横送り加工がびびらない
  • 溝入れインサートが6コーナー!?

これらの工具は、ドイツ・HORN社の工具です。

HORN社はドイツの工具メーカー

HORN社はドイツの工具メーカーです。

日本では知名度はあまり高くありませんが、世界70ヶ国に展開しており、海外では有名なメーカーです。

溝入れ工具のラインナップがとにかく豊富!

HORN社は大企業であるにも関わらず溝入れに特化した工具を製造しています。

そのため溝入れ工具のラインナップが大変豊富で、私の経験から言うと、他のどの工具メーカーよりも多様な溝入れ工具が揃っています。

種類だけでなくサイズや長さも豊富に揃っており、ミゾで加工できないものはないと言ってもいいくらいです。

超硬母材を自社生産!

HORN社のもう一つの特徴として、コーティングはもちろん、超硬母材の生産から自社工場で行っている点が挙げられます。

工具に使われる超硬素材は被削材によってその配合を変えることが必要不可欠なのですが、HORN社はそれを自社で生産しているため、工具に最適な超硬素材にこだわることができます。

HORN社のおすすめ溝入れ工具

本項では外径・端面溝入れ工具に絞って、特におすすめのものをご紹介します!

ものすごく細くて深い端面溝入れ工具

一番ご紹介したいのがこちらの端面溝入れ工具です! まずは動画をご覧ください。

旋盤を触ったことのある方なら、この溝入れのすごさはわかるかと思います。

細く深い溝でありながら全くびびらずに加工できているのには驚きですね。

私の経験では、これほど細く深い溝入れ工具を販売しているメーカーは基本的にないため、加工すること自体が難しいです。

通常は工具を手研ぎして用意するか、特注で作ってもらうかの二択になります。

この細さの手研ぎは大変繊細な研ぎスキルが要求されますし、頑張ってバイトを作れたとしても折れてしまったときに絶望するしかありません。

また、特注で作ってもらう場合も大変高価になってしまいます。

HORN社であれば、こういった工具も通常ラインナップの範囲内で購入できるため、価格も抑えられメリットが大変大きいです。

高剛性な外径溝入れ・突切り

次にご紹介するのは溝入れ工具の中で最もよく使う、外径溝入れ・突切り工具です。

動画をご覧いただければわかるように、かなりの深さであるにも関わらず全くびびることなく突っ切ることができています

また、他メーカーの工具と比較して剛性が高いため、横送りでの加工もびびらず安定して加工することができます。(下画像)

この高剛性を実現している理由は、顎のついたホルダ形状も一つですが、HORN社独自のインサートクランプ方式の効果が大きいです。

横送りでの溝加工

HORN社独自の4面拘束クランプ

HORN社の外径溝入れ工具は、インサートの「4面拘束」クランプによって高剛性を実現しています。

HORN社製溝入れ工具のインサートは、刃先の向きが前後で逆についている面白い形をしています。さらに、インサートの両面が凸型の形状をしているのも特徴です。(下画像)

この両面の凸型部分によって4面でインサートを拘束し、剛性の高いクランプを実現しています。

一方私が普段使っている三菱マテリアル製の突っ切りバイトは、インサートの下部だけが凸形状をしており、上部は平らです。そのため3面拘束になります。

4面拘束では特に横方向の力に強いため、横引きの加工を行ってもびびりが発生しにくくなります!

インサートが上下凸形状

6コーナーの溝入れ工具!!ねじ切りも!

なんと、6コーナーインサートの溝入れ工具が販売されています!

溝幅は0.57~3.15mmと、スナップリング溝入れなどに最適なものがラインナップされています。

通常の溝入れ用だけでなく、フルR形状やねじ切り用(ピッチ1.0~2.0)のものも用意されています。

特にねじ切りは刃物が傷みやすいので、6コーナーもあるとかなり助かりますね。

有償サンプルサービスで、ノーリスクで工具を試せる!!

現在、HORN社ではノーリスクで工具をテスト加工できる「有償サンプル」というサービスを行っています。

サービス内容としては、申し込んだ工具のテスト結果が良ければそのまま通常購入として支払いが発生し、テスト加工がうまくいかなければ一切料金は発生しない(工具返品、データシートの送付が必須)というものです。

うまく加工できる確証が持てなくても、このサービスを使えば安心して工具を試せますね(^^

HORN社の工具は他にも色々あります!

今回は外径・端面溝入れ用の工具をご紹介しましたが、その他の溝入れ工具も他メーカーの工具と比較してラインナップが大変豊富です。

内溝はもちろん、φ0.2の穴ぐりが可能なボーリングバー、Y軸突切り、Tスロットカッターまで、高剛性なものが揃っています。カタログをみているだけで面白いので、ぜひ一度覗いてみてください(^^

また、ブローチングと小径内径加工「ミニ・シリーズ」については以前ご紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください!

工具選定の電話サポートも!

「カタログだけで工具を注文するのは不安。電話で確認しておきたい!」という方も多いと思います。私もそのタイプです。

HORN社でも、国内の工具メーカーと同様に電話で技術相談を受け付けています!

こちらの電話番号から、IZUSHI 刈谷テクニカルセンターにご相談ください。

→HORN工具に関する技術相談窓口(IZUSHI 刈谷テクニカルセンター)TEL:0566-62-8075