町工場による町工場のための管理ソフト3選!

以前町工場が作った自社製品について記事を書きました。

町工場には、金属加工を活かした自社製品だけでなく、自社の工程管理改善の経験を活かした生産管理システムを作っているところもあるんです

工場の仕事を効率よく回すための管理ソフトは、実際に現場で検証しないと役に立ちません。

ITと町工場なんて全く関係ないように見えますが、小規模で管理ソフトの検証がやりやすい町工場だからこそ、町工場のために最適な生産管理システムがつくりやすいんです。

本記事では、そんな町工場の町工場による町工場のための生産管理システムを3つ紹介します!

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M:net:日本ツクリダス㈱

「町工場 管理ソフト」というキーワードでGoogle検索したとき初めにヒットするのが、日本ツクリダス㈱のM:netです。

ちなみに町工場に導入するのであればこの管理ソフトがいちばんおすすめです

※2021年9月3日追記:商品名が「エムネットくらうど」に変更されました!

日本ツクリダス㈱ってどんな会社?

大阪の日本ツクリダス㈱は私の勤務先と同じように金属加工を請け負っている町工場ですが、ひと味違った町工場です。

具体的には以前町工場の自社製品に関するの記事で紹介したようにおしゃれなオリジナルプロダクトを作っていたり、インターネット営業を積極的に行っていたりと、Webを活用して先進的に運営されています。

その中の一つの事業として生産管理ソフトの販売も行っています。

M:netって何?

M:netの管理画面(クリックで拡大)

M:netにはいろいろな機能が入っているので一言で表すのは難しいですが、一番わかり易いのが上の画像。

クラウド上にこの画像のようなリストを構築できるのがM:netです!

青字で書いたように、大量の図面があってもそれを納期順で管理できます

そしてその製品が研磨待ちなのか、検査待ちなのか、現場に確認しなくてもこの画面を見るだけで状況を把握することができます

それだけでなく、製品番号ををクリックすると図面が表示されるので図面を探さなくて良いですし、必要であれば加工ノウハウなどさらに詳しい情報もメモしておくことができます。

事務員でもお客さんにすぐに状況や納期を回答できる

前項の画像のようなリストをパソコンやタブレットから見ることができるので、事務職の人が誰でも加工の状況を知ることができます。

なので動画のように、お客さんから「これ早めにほしいんだけどいつできそう?」など突然の問い合わせがあっても現場に確認することなく状況を回答することができます

事務が楽なのはもちろんのこと、現場も手を止めなくていいので作業が効率的に進められそうですね。

工程の抜け漏れがなくなる

町工場で加工の仕事をしていると、加工後に製品を焼入れや研磨、放電などに外注しているところも多いかと思います。

そういった社外の工程を外注するのを忘れ、納期に間に合わなくなってしまった経験はありませんか?

私の勤務先でもこういった事がありました。

M:netを使っていれば工程をひと目で確認できるため、工程もれを防ぐことができます

バーコードで入力&検索できる

動画のように急ぎの図面が入ってきても、バーコードを貼るだけですぐに現場に図面を下ろすことができます

バーコードを読み取れば図面の検索ができるため、事務方もあとでゆっくり個数や納期などの図面情報を入力すればOKです。

またバーコードは現場でも役に立ちます。

管理ソフトはどうしても現場が作業完了などの登録をする必要が出てきます。

ですがわざわざ手を止めてキーボードを叩かなくても、バーコードを読み取ってワンクリックするだけで入力が完了してしまうので、現場に余計な手間を増やすことがありません。

在庫の管理ができる

私の勤務先もそうですが、零細の小規模町工場は単品ものの加工を行うことが多いです。

その中でもリピートで注文がくるものは在庫を作っておく場合も多くあります。

その在庫、どこに何個あるか覚えていられないんですよね^^;

M:netでしたらそういった在庫も管理して、PCやタブレットから在庫状況をすぐに確認することができます。

これは便利ですね・・・。

データは全てクラウド上にある

M:netはクラウドサービスなので、リストのデータは全て出先から確認することができます

例えばお客さんのところに納品に行った際なんかでもタブレットやスマホからリストを確認できるのでとても便利ですね。

伝票ソフトにもなる!(オプション)

これは有償オプションサービスですが、伝票ソフトと連携させて伝票の作成を楽にすることができます。

他にも工程の所要時間等を計測して値段だしに役立てたりする、より細かい計測ができるオプションサービスもあります!

安い

※料金プランは執筆時の情報です。最新の情報はエムネット公式HPをご覧ください

M:netの一番の特徴は安いことです。

2つのプランがあるが、最終コストは同じ

具体的な金額については2つのプランあります。

1つ目は初期費用ナシの毎月5万円(2年契約)3年目以降は年間30万円もしくは毎月3万円

2つ目は初期費用込み年間利用料90万円(1年契約)2年目以降は年間30万円もしくは毎月3万円

どちらのプランも2年間で120万円となり、最終コストは同じです。

安さの理由は?

今回他の管理システムと比較してみてわかりましたが、M:netは確かに圧倒的に安いです。

この安さの理由としては、クラウドサービスなので自社にサーバーや特殊なPC端末が必要なく、今あるパソコンやタブレットにバーコードに関する安価な端末を追加するだけで導入できるからなのだと思います。

契約解除のことを考えると2つ目のプランがおすすめ

契約解除について気になったので、日本ツクリダスさんに問い合わせてみました。

契約解除料として追加でお金がかかることはありませんが、契約解除した場合は残存契約月数分を支払うかたちになります。

つまり契約した時点で1つ目のプランであれば最低120万円、2つ目のプランであれば最低90万円の支払いが確定になります

どのタイミングで契約解除しても2つ目のプランの方が支払額が少なくなるので、契約解除のことを考えると2つ目のプランの方がおすすめです。

契約解除のリスクは低め

これも日本ツクリダスさんに伺ったのですが、最新年度の実績(2019年度)では新規契約数16件に対して、解約は0件だったそうです。

一度導入すると受け入れられやすいシステムだということを数字が示しているので、もちろん自社に合うシステムかよく検討して導入する必要がありますが、契約解除になってしまうリスクは少ないといえます。

Assist:㈱デジック

㈱デジックは大阪の会社です。

町工場と言っても、金属加工ではなくグラファイトのパッキンを主に作っています。

(画像は全て同社HPから引用させていただいています。http://assist-series.jp、http://graphite-jp.com)

作っている生産管理ソフトはAssist seriesというものです。

原価管理までやることが前提のシステム

Assistは前項で紹介したM:netより詳細な管理をすることができます。

詳細な情報を管理できるため、原価管理を行うことが前提になっているシステムです。

特に今の会社の運営できちんと利益が出ているか詳細に把握したい場合に役に立つシステムです。

こちらもバーコードを活用したシステム

Assistもバーコードを活用したシステムです。

M:netと同じく現場での入力作業や事務での検索の際にバーコードで効率化をすることができます。

入力項数は少し多め・・・

先程のように原価管理を行ったり、上画像のような詳細なスケジュール管理を行うため、入力する項目が多めです。

現場での入力作業に時間をとられてしまわないよう工夫しながら運用していかないといけませんね。

自社サーバーを設置しているためクラウドではない

自社にサーバーを設置したシステムなので、出先からは情報を確認することができません

その分会社内に物理的に侵入してこないと情報は漏れようがないので、セキュリティ面ではより安心と言えるかと思います。

金額は少し高いと言わざるを得ない

最低導入費用は75万円〜、導入実績で多いのは200万〜300万円ということなので、初年度だけでM:netの2年分(約120万円)の二倍程度の金額がかかってしまうことになります。

金額としては少し高いと言わざるを得ませんね。。

is PRO:飯山精機㈱

飯山精機㈱は長野県にある従業員数70名の大きめの町工場です。

旋盤加工をメインに、小〜中量ロットの金属加工を請け負っています。

ロゴがおしゃれな会社ですね!

(画像は飯山精機公式HPから引用させていただいています。http://iiyamaseiki.co.jp)

いろんなことができそうだが・・・

こちらは生産管理システムis-PROの機能一覧です。

多すぎて画面内に収まりきりませんでした

なんというか、すごいシステムなんだと思いますが、正直説明が少なすぎてシステムの全貌がよく分かりませんでした。

このシステムもバーコードを活用しているようです。

三色灯で稼働管理が可能なis-Lookも

飯山精機は生産管理システムの補助として、is-Lookというシステムも販売しています。

このis-Look、三色灯に取り付けて、光センサーで機械の稼働時間を監視することができるシステムです!

三色灯さえあれば、NC旋盤でもマシニングでもワイヤー加工機でも、どんなメーカーの機械でも稼働時間をまとめて管理することができます。

このシステムで機械の動いている時間を測定し、それをもとに値段を出すことができるシステムになっています。

とはいえ私の勤務先のような超少人数の零細町工場であれば単品ものがメインの場合が多いため、段取り時間の比率が高く、機械が動いている時間を元に値段を出そうとしても正確な値段を出すことができません。

中ロット品の加工を行うある程度の規模の会社に適したシステムだといえますね。

is-PROの金額は?

金額については詳細の記載がありませんでしたが、IT導入補助金のところに記載がありました。

i-PRO S(おそらくis-PROと同様のもの)は50万円と記載があります。

おそらくこれはソフトだけの価格ですので、実際にシステムを構築しようと思うとさらに金額がかかってくることになりそうです。

実際にどのくらいの金額になったかという導入実績は載っていませんでしたので、金額については直接問い合わせをして確認するしかありませんね。

もし私の勤務先に導入するなら

私は人数6人の零細町工場のいち従業員ですが、その立場から勤務先にもし管理システムを導入するならどれを選ぶかということを考えてみました。

やはり私なら日本ツクリダス㈱のM:netを選びます。

その理由は主に2つあります。

1つ目の理由は複雑すぎず、扱いやすいこと。

零細町工場なので、数十人規模の会社ほど図面の量も多くないため、大量の情報を入力して詳細な管理をするということは求めておらず、それよりも扱いやすく簡単に仕事を効率化できることを求めています。

M:netは、扱い安さと情報量のバランスが町工場の規模に丁度良いです。

2つ目の理由は、とにかくコストが安いこと。

今回比較してみてわかりましたが、M:netは確かに間違いなく安いです。

私の勤務先はすでに割と高額な別の管理ソフトを導入してしまっているので時すでに遅しですが、もう少し早く知っていれば社長に提言できたのにと悔やまれるところです。

もし便利だなーと思ったら、手遅れにならないうちに経営者さんに提言してみることをおすすめします^^;

(ここから再度M:netの紹介になるので読み飛ばしてください)

なぜ大手企業を辞めて総勢7人の町工場に転職したのか?

当サイト管理人は、誰もが知るインフラ系大手企業の幹部候補職を辞め、総勢7人の零細町工場に転職しました。

なぜそんな転職を決めたのか、私の人生で一番大きい決断をこちらの記事にまとめました。



町工場にこそ必要な管理ソフト「エムネットくらうど」

明日納期だからと製品を検品したら、「
やばい、焼入れ持っていくの忘れてた!!
結局間に合わなくてお客さんに迷惑をかけた。
急ぎの図面、事務処理をしてから現場におろしたら「今更図面を渡されても困る。もっと早く渡してくださいよ!」と現場からの声。 現場の立場にいる私ですが、このどちらも経験があります。
こんなトラブルを解決する管理システムを紹介させてください。 このシステムなら、焼入れ研磨などの工程管理は一目瞭然ですし、図面はバーコードを貼るだけですぐに現場におろせます
それを町工場でも導入しやすい低価格で実現できるのがエムネットくらうどです。
日本ツクリダス(株)のソフトで、社長ともやり取りをしましたが信頼できる会社さんです
自信を持っておすすめしますので、気になった方はこちらのバナーから金額などの詳細をご確認ください!
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