【NC旋盤】生爪の成形を1から解説!その③内径把握編

今回は、前回の続きで、内径把握の生爪の加工方法を解説していきます!

前回の記事はこちら↓

キカイネットおすすめ求人特集(大阪府)

内径把握(内張り)ってなに?

内径把握 (東洋アソシエイツさんより)

旋盤の爪で、ワークの内径を把握できるのをご存知ですか?

内径把握とも言いますが、内張り、張りチャック、内開きなどとも言います。

画像のように、生爪の外径を削って、チャックを開く方向に力を加えることでワークを掴む方法です。

その内張り用の生爪の加工方法を解説します。

芯を出すには内張りの状態にして加工する

通常の加工方法(モノタロウさんより)

一番オーソドックスな方法は一応こちらの画像の通り。

先に生爪の荒加工を終えておき、生爪のザグリ穴にピンを入れ、そのピンにかかるようにリングを内張りでつかみます。

そうすれば内張りの状態になるため、画像のように爪の外径を仕上げられるというわけです。

その他にリングを直接生爪の外径にかける方法もあります。その方法であれば、荒と仕上げを連続で行うことができます。

ですが・・・

どちらも私はやったことがありません。チャックを覆うほどのリングはさすがに専用で削らなければ用意できないからです

わざわざリングを用意するのが手間・・・。

なので、勤務先では以下の方法をとっています。

芯がでないことを承知の上で、芯金を外締めでつかみ生爪を加工する

実際に使っている方法は、普通に外締めの爪を加工する段取りで加工してしまう方法です。(段取りの方法は前回の記事で説明したとおりです。)

この方法、芯がピッタリは出ません

なぜなら、チャックには遊びがあり、内張りと外締めでその遊びの分同じように芯がでることはないからです。

しかし、仕上げ面をつかまない場合はそもそも芯の狂いは関係ありませんし、仕上げ面を掴む場合でも普通公差に入る程度の芯は出るので問題ありません

本当に内張りで芯を出さないといけないのは、芯振れの幾何公差がはいっており、かつ数物を加工する時くらいなものです。少量だと芯出しをしてしまえばよいですが、数物となると毎回芯出しをやっていられないですからね。

なので、そのような時以外はこの方法で楽に内張り用の爪を成形してしまいましょう。

この方法で加工する場合は、芯出し作業を必ず行う

この方法で内張り爪を作って加工を行う場合、芯が出ないため加工時に芯出しの作業が必要になってきます。

その方法はこちらの通りです。

  1. ワークを内張りで掴みます
  2. ダイヤルゲージで根元部分の芯振れをチェックし、目盛りが一番振れない箇所の爪番号を確認します。
  3. ワークを外し、確認した番号の爪に新聞紙を噛ませ、再びワークを掴みます
  4. 芯振れをチェックします
  5. この作業を芯振れが許容値になるまで繰り返します。
  6. 根本部分の芯が出たら、今度は先端部分の芯振れをチェックします。
  7. 先端部分の芯振れをプラスチックハンマーで直して作業完了です。

芯振れの幾何公差が入っていない場合でも、上記の方法で爪を成形した場合は芯振れをチェックしておいたほうが良いです。

少量の加工でしたらそれほど時間のかかる作業でもありませんし、運が良ければこの芯出し作業の必要さえなく加工することが可能です。

芯を出してを出して加工したい場合はこんな商品も

芯振れの幾何公差がはいっており、かつ数物を加工する時など、芯を出したい場合は、先程のリングを用意するのが基本となりますが、下のような商品を使う方法もあります。

内張りチャックダミー
こんな形状が内張りの生爪です(小林鉄工さんより)

チャックARという商品で、このようにジャッキで掴む径を動かすことができるので、これ一つあれば様々な径の内張り爪を加工することができます。

私の勤務先では使っていませんが、内張り爪を成形する機会が多い方は一つの選択肢になると思います!

なぜ大手企業を辞めて総勢7人の町工場に転職したのか?

当サイト管理人は、誰もが知るインフラ系大手企業の幹部候補職を辞め、総勢7人の零細町工場に転職しました。

なぜそんな転職を決めたのか、私の人生で一番大きい決断をこちらの記事にまとめました。



町工場にこそ必要な管理ソフト「エムネットくらうど」

明日納期だからと製品を検品したら、「
やばい、焼入れ持っていくの忘れてた!!
結局間に合わなくてお客さんに迷惑をかけた。
急ぎの図面、事務処理をしてから現場におろしたら「今更図面を渡されても困る。もっと早く渡してくださいよ!」と現場からの声。 現場の立場にいる私ですが、このどちらも経験があります。
こんなトラブルを解決する管理システムを紹介させてください。 このシステムなら、焼入れ研磨などの工程管理は一目瞭然ですし、図面はバーコードを貼るだけですぐに現場におろせます
それを町工場でも導入しやすい低価格で実現できるのがエムネットくらうどです。
日本ツクリダス(株)のソフトで、社長ともやり取りをしましたが信頼できる会社さんです
自信を持っておすすめしますので、気になった方はこちらのバナーから金額などの詳細をご確認ください!
↓↓↓
エムネットバナー

5軸で"儲ける"技術情報が満載の「5軸活用ガイドブック」が今なら無料でもらえる!?


「5軸って儲かるの?」
機械加工技術者の多くが思っていることかと思います。
結論から言うと、儲けられる知識を持っていれば儲かりますが、それがなければ儲かりません
その儲けられる知識は機械メーカーも教えてくれませんし、3軸マシニングセンタの経験だけでまかなえるものでもありません。
そこで管理人がおすすめしているのが松浦機械の関東営業所長、五十嵐さんがtwitterで無料配布している5軸活用ガイドブックです。
「5軸で儲ける」ということにフォーカスしたガイドブックで、5軸ならではの高度な仕事がなくても活用できるようなバイス、治具、クランプ方法などの技術情報が惜しみなく掲載されています
5軸を持っている方・導入を考えている方だけでなく、5軸の導入予定がない工場(こうば)の方も一度読んでみてください。「他社が5軸を使って効率化することに対抗しなければ近い将来仕事を持っていかれるかも・・・・」という危機感を感じる内容なので、読むだけで仕事のしかたも変わってくると思います。
まずはtwitterに登録し、五十嵐さんのtwitterアカウントをフォローしてみてください!
5軸をはじめとして、金属切削加工の未来を知ることができる情報が発信されていますので、加工関係者全員におすすめできるアカウントです。
5軸ガイドブックがほしいという方は下記twitterアカウントから「5軸活用ガイドブックが欲しい」とダイレクトメッセージを送っていただくか、当サイトの問い合わせフォームからご連絡ください。
今後有料化する可能性もある内容になっていますので、今のうちに取り寄せておくことをおすすめします!
Twitterバナー

インプラス社のエンドミル、この性能で安すぎる・・・。

こちらの動画、被削材はS50Cです。アルミじゃありません。もちろん倍速再生でもありません。
ものすごい性能のエンドミルですよね。
これだけの性能を持ったエンドミルですが、おそらくあなたがいつも使っているものより安いです。
使われているのはインプラス社の「FUZINE」。高コスパでキカイネットおすすめNo.1のエンドミルです。
高精度なのはもちろんのこと、根もとに近づくほど溝が浅くなる変則芯厚で剛性を高めた上、不等リード採用でびびりにくく、ドリルのように垂直の穴あけも可能な高性能エンドミルです。
コーティングも、動画で使われている"Ocean Blue"やSUS304も難なく削れる"HIBRID"をはじめとした3種類から選べます。
価格が気になった方はこちらのバナーからインプラス社のカタログをご覧ください!きっとその安さに驚くと思います

インプラスカタログ

インプラス社のエンドミル、この性能で安すぎる・・・。

こちらの動画、被削材はS50Cです。アルミじゃありません。もちろん倍速再生でもありません。
ものすごい性能のエンドミルですよね。
これだけの性能を持ったエンドミルですが、おそらくあなたがいつも使っているものより安いです。
使われているのはインプラス社の「FUZINE」。高コスパでキカイネットおすすめNo.1のエンドミルです。
高精度なのはもちろんのこと、根もとに近づくほど溝が浅くなる変則芯厚で剛性を高めた上、不等リード採用でびびりにくく、ドリルのように垂直の穴あけも可能な高性能エンドミルです。
コーティングも、動画で使われている"Ocean Blue"やSUS304も難なく削れる"HIBRID"をはじめとした3種類から選べます。
価格が気になった方はこちらのバナーからインプラス社のカタログをご覧ください!きっとその安さに驚くと思います

インプラスカタログ
NC・汎用旋盤技術
キカイネット

コメント