本記事ではMコード(補助機能)について解説します!
前回の記事はFコードについて解説しました↓
Mコードは様々な指令をする
主軸回転のオン・オフや切削油のオン・オフ動作などを指令する機能で、Mに続く2ケタの数字で指令します。
指令方法:M**
(例:M03)
通常1ブロックに1つのMコードしか指令できない
基本的にMコードは1ブロックに1つしか指令できません。
ですが、私の使っている機械(オークマ)も含めて1ブロックに複数指令できる機械もあります。
NC旋盤で使う代表的なMコード
よく使う、代表的なMコードをご紹介します!
NC旋盤で手打ちプログラミングを行っている人は全員、これらのMコードを全て覚えています。
はじめはMコードの意味が覚えられないのも当然ですが、その意味を理解した上で目を通しておくだけでもプログラムを組み始めたときに理解が早まりますよ(^^
M0:プログラムストップ
すべての動作を一時停止させるコードです。寸法のチェックやつまった切粉を除去したりする際に使います。
起動ボタンを押すと、次のブロックから再開します。
M01:オプショナルストップ
M0と同じ動作ですが、オプショナルストップスイッチがONであれば実行され、OFFであれば実行されません。
工程の最後にこのコードを入れておくと工程ごとに止められるので便利です。
M02:プログラムエンド
全ての動作が停止し、リセット状態になります。
プログラムを終わらせるために最後に入れるコードです。
M03:主軸正転
主軸を時計回りに回転させます(主軸を正面から見ると反時計回りなので注意!)
M04:主軸逆転
主軸を反時計回りに回転させます。
めったに使いませんが、逆転で使う工具を使う場合などにたまに使います。
M05:主軸停止
主軸の回転を停止させます。
M08:クーラントON
クーラントを吐出します。
M09:クーラントOFF
クーラントを止めます。
Mコードは他にもまだまだあります!
Mコードは機械の動き方など様々な要素を指令するコードです。
メーカー独自のMコードなどもあり多様性に富むため、通常使わないような特殊なものが多いのもMコードの特徴です。
特殊なMコードを全て頭に入れる必要はないので、
まずは本記事に書いたコードにざっくりと目を通し、意味を理解しておきましょう!
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