会社が本当に辛かった私からの
転職のススメ
エムネットくらうど

立旋盤の特徴について現役旋盤工が詳しく解説!

立旋盤
立旋盤 (㈱呉製作所より)

立旋盤とは?

旋盤って、横向きの正面旋盤が通常の形ですよね。

ですが、画像のような縦向きの”立旋盤”もあるんです

主軸が上向き

画像のように、立て旋盤は主軸が上を向いています。

このことによって大きいワークでもテーブルに物を乗せるように作業することができ、正面旋盤と比べてとても段取りがやりやすくなります。

上から下に削る

立旋盤で削っている様子(オーエム製作所)

通常の正面旋盤は、主に右から左に削っていきます。

一方立旋盤は、主軸が真上を向いているため、上から下に削ります

動画は立旋盤での削りの様子。

切り込み量12.5mmのかなりの重切削です。

心押台がない

立旋盤は工具が上方向についてるため、心押台はついていません

芯押しができないため、短いワークに特化した旋盤といえますね。

刃物台がマシニングセンタのように動く

立旋盤は大抵の場合大物加工を前提としているため、多くは門型マシニングセンタのような刃物台をしています。

ですがマシニングセンタと違ってY軸を使わないため、画像のように横方向のみに動くかたちになっています。

芯押し台がない立旋盤だからこそ可能な構造ですね。

立旋盤が得意なこと

普通の旋盤に比べて立旋盤にはどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

大物加工

ピエトロカルナギ YouTubeより

立旋盤は、正面旋盤ではクランプするのが厄介な大きいワークを加工するためにあるといっても過言ではありません。

先述のようにテーブルに置くようにワークの段取りが可能ですし、重力によるX方向の負荷を受けないため安定してクランプすることができます。

動画のものは、立旋盤の中でも特に大きいもの。

最大φ16000(16メートル)のワークまで加工できます

これより更に大きいものだと直径20メートルのワークを加工できるものもあるということなので驚きです。

いびつなワークの加工

立旋盤の主軸には基本的に面盤が取り付けられています。

その理由の一つは、画像のようないびつなワークでもクランプできるようにするためです。

正面旋盤で重量バランスの取れていないワークを回した際、重力の影響で回るスピードが均一じゃなくなった経験はないでしょうか?(1回転のうち重い箇所を持ち上げるときは遅く、降ろすときは速くなる)

このようなバランスのとれていないワークを正面旋盤で回すのはとても危険で、ウエイトを取り付けるなどしてバランス調整を行うことが必要です。

立旋盤は、このようなバランスのとれていないいびつなワークも得意です。

もちろん立旋盤でもバランス調整は必要ですが、X方向に重力の影響を受けない分、正面旋盤よりも安定してワークを回すことができます。

クランプ力が強く、重切削が得意

芯押しをしない状態であれば、基本的に正面旋盤より立旋盤の方がクランプ力が強くなります

この理由も重力の影響で、正面旋盤だとワークが外れようとする方向(X マイナス方向)に重力がかかるのに対し、立旋盤ではワークを押さえつけて固定する方向(Zマイナス方向)に重力がかかります。

常に重力という芯押し台でワークが押さえつけられているという状態になるわけです。

重切削立旋盤の切り粉

twitter 少 佐さんより提供

なのでこんな大きい切粉がでるような高切り込み量の重切削も可能になります。

それにしてもすごい迫力の切粉ですね。

立旋盤のデメリット

メリットばかりみると、「正面旋盤いらないんじゃ、、、」となってしまいそうですが、立旋盤にはデメリットも多いです。

芯押しできない

立旋盤には先述のように芯押し台がないので、芯押しができません

細いワークやびびりそうな場面で私もほぼ毎日使う芯押し台ですが、それがないというのはかなりのデメリットですね。

動画は正面旋盤での大物加工です。

動画のような形状のワークだと芯押しできないと加工は厳しいため、正面旋盤の方が向いていますね。

長尺ワークを掴めない

正面旋盤の場合、チャックの中のシリンダーにワークを通すことで、長尺ワークでも突き出し長さを調整して掴むことができます。

立旋盤のスピンドルは基本的にスピンドルの中心部の穴、シリンダーが貫通していません。

なので面盤をつけている場合はもちろんのこと、チャックを取り付けている場合もワークをチャック内に通せる長さはわずかになってしまいます

芯押しができないということも相まって、長尺ものの加工は難しいと言えます。

切粉のはけが悪い

例えば止まり穴の内径加工や穴あけ加工の際、正面旋盤では切粉が下に落ちていってくれるのに対し、立旋盤では切粉が穴奥に溜まっていってしまいます

切粉がたまると工具の欠損・過負荷によるクランプの外れ・ワークの傷みなど様々なトラブルが起きてしまうため、切粉の処理を考えた削り方をしなければなりません。

工具の取り替えが遅い

立旋盤はその構造上、NC正面旋盤のようにタレットを備え付けることが難しいです。

マシニングセンタのように主軸に一つのツールを取り付けるようなかたちになるため、ATCがついていない立旋盤はもちろん、ATCがついていたとしても通常のNC旋盤より工具の交換が遅くなってしまい、サイクルタイムが長くなってしまいます

こちらは工具メーカーSANDVIKから引用した動画です。

このような最新のATCシステムでしたらかなりツール交換は早くなりますが、それでもタレットでのツール交換より遅くなってしまうことがわかります。

数ものに向かない

基本的に立旋盤にはチャックを装着しないので、ワークのクランプや取り外しの際に時間がかかってしまいます。

工具の取替が遅いことも相まって、数物の加工には向かない機械といえます。

 嶋田鉄工所HPより http://www.smd.co.jp

ですがそんな弱点を克服するためにこんな立旋盤もあります。

チャックを装備して4スピンドル、さらに刃物台も2つついています。

こうまでして立旋盤を使わなければならない数物ワークも限られてきそうですが、このような構成でしたらスピーディーに加工できそうですね。

ピエトロカルナギの巨大立旋盤たち

最後に紹介するのはイタリアの大型立旋盤メーカー、ピエトロカルナギの立旋盤です。

画像を見てもらえばわかるのですが、とてもでかい

いびつなワークでこのスケールの加工が可能なのは立旋盤ならでは。

すごい迫力ですね・・・

【宣伝】町工場の経営者さんへ

明日納期だからと製品を検品したら、「やばい、焼入れもってくの忘れてた!!

結局間に合わなくてお客さんに迷惑をかけた。

 

急ぎの図面、事務処理をしてから現場におろしたら「今更図面を渡されても困る。もっと早く渡してくださいよ!」と現場からの声。

 

現場の立場にいる私ですが、このどちらも経験があります。

こんなトラブルを解決する管理システムを紹介させてください。

このシステムなら、焼入れ研磨などの工程管理は一目瞭然ですし、図面はバーコードを貼るだけですぐに現場におろせます

それが町工場でも導入しやすい低価格で実現できます。

管理システムの名前はM:net(エムネット)くらうど。 日本ツクリダス(株)のソフトです。

当ブログは日本ツクリダスのパートナーブログで、社長ともやり取りをしましたが信頼できる会社さんです

自信を持っておすすめしますので、気になった方はこちらのバナーから金額などの詳細をご確認ください!

↓↓↓

エムネットくらうど

<日本ツクリダス㈱より→インターネットラジオが公開されました!>

聞いてみましたが和やかな雰囲気で親しみやすく、それでいて町工場の中身も知れる面白い内容です! 会員登録など不要で無料で聞けますので気になった方はぜひ聞いてみてください(^^

「会社に行きたくない人」に私が全力で転職を勧める理由

ここからはかつての私のように苦しんでいる方へのメッセージです。

あなたは「会社に行きたくない」と思いながら嫌々出社していませんか?

かつての私もそうでした

仕事に行くのが嫌で嫌で仕方なく、それでも我慢して出勤していました。

ですが、会社にいる時間が人生で最も長い時間です。

その時間が充実していないなら人生そのものが惨めになるということです。

もしあなたが

・自分のやりたい仕事ができない

・自分の好き・得意を武器にした専門性を伸ばせない

・いつまでも会社が守ってくれるとは限らない

こう感じているなら、ぜひ自分のやりたい仕事や、専門性を活かした仕事への転職を検討してください。

自分の専門性を伸ばせれば、会社に万一のことがあってもつぶしが効きます。

私は思い切って転職してから人生が変わりました。

インフラ大手企業幹部候補→国家公務員総合職試験合格→零細町工場

という異色の経歴を歩んできた私ですが、あのとき転職の決断ができて本当に良かったと思っています。

自分のやりたい仕事、専門性がわからない・・・」

それは当たり前のこと。これらは転職活動をしてみて初めて分かることだからです。

転職エージェントと話をして第三者の目線から質問を受けて回答を考えたり、

履歴書・面接準備をしたり、人事と話をしたり・・・

そういうプロセスを経ることで自分の強みや弱みが分かってきます。

私の経験上、誰もが必ず自分の専門性の種を持っています

会社がそれに気づかず、伸ばそうとしていないだけです。

転職にはリスクがありますが、転職活動はノーリスクです。

良い求人がなければ転職しなければいいだけですから。

私がおすすめする製造業専門の転職エージェント(メイテックネクスト)は今すぐ転職しなくても電話でのキャリア相談だけでもOKというところです。

「〇〇という専門性を磨きたい」「このキャリアプランについてアドバイスがほしい」

こういった聞き方をするだけで力になってくれます。

エージェントに直接聞いたのですが、このコロナ禍で転職活動をする人が少なく、優良求人が余って逆にチャンスになっています。

一つ注意点として、私は大手からいきなり零細町工場に転職しましたが、大手から零細企業に転職するのは非常に簡単な一方逆は難しいという現実がある以上、まずは大手企業に転職することをお勧めします。(参考記事:零細企業はやばい”は本当?

とはいっても、中途で大手に正規雇用で就職するのは難しいというイメージはありますよね。

実は製造業に限っては意外と簡単に大手企業に就職することができてしまいます

私も転職時に活用したメイテックネクストでは、ものづくり系職種に絞られる分好条件の大手の非公開求人が多いため、この転職支援サイトを活用するのがおすすめです。

サイト自体の知名度がそれほど高くなく、電話面談が必須ということから良い条件の求人の倍率が低いのが特徴で、穴場の転職支援サイトです。

私がそうであったように、あなたの得意も必ずあります

あとは行動を起こす勇気だけ。この文章をきっかけに、少しでもあなたの人生が良い方向に進めば嬉しいです。

NC・汎用旋盤技術雑記
旋盤工のTAKのブログ

コメント