マシニングセンタのプログラミング基礎講座④〜Sコード、Fコード(主軸機能、送り機能)〜(ファナック)

マシニングセンタプログラミング基礎講座の第4回は、SコードとFコードです。

前回の講座はこちら↓

Sコードは、主軸の回転に関わるコード、そしてFコードは送り速度を制御するコードです。

どちらも加工する際には必須となる、大変使用頻度の高い基本のコードになります!

「S」コードは主軸を制御する機能

「S」コードによって、主軸の回転数を指令することができます!

指令方法:S****

(例:S2000)

例えばS2000であれば、2000rpmの回転数で主軸を回転させる設定になります。

この指令は一度指令すれば変更のない限り保持されるコード(モーダル)です。

主軸を回転させるにはMコードが必要

Sコードでの指令はただの回転数設定のため、あくまで主軸を回転させるための準備にすぎません。

つまりSコードで設定した回転数で主軸を回転させるには、回転させるコードが別に必要になるということです。

具体的にはM3(主軸正転)M4(主軸逆転)です。

そして、M5で主軸は停止します。

Sコードの使用例

実務的なプログラム作成では、

S2000M3

のように、同一ブロックにSコードと主軸正転指令を両方入れることがほとんどです。

「F」コードは送り速度を制御するコード

Fコードは、切削送り(G01などのコードで指示)における工具の送り量を制御するコードです!

指令方法:F****

(例:F200)

先ほどご紹介したSコードと同様に、一度指令すれば変更のない限り保持されるコード(モーダル)です。

Fコードは基本的に1回転あたりの送り量を指令する

Fコードで指令する送り量は、基本的に工具またはテーブルの送り速度を指令するもので、Fに続く数値(mm/min)で指令します。

例えばF200であれば、1分間の間に200mm進む送り量ということです。

NC旋盤で使う送りは1回転あたりの送り量(mm/rev)ですので、その違いに気をつけなければいけませんね。

Fコードの使用例

例えば、切削送りを指示するGコード、G01を使った場合でしたら以下のようにFコードを使います。

G01 X20 F200

これでX20の座標まで200mm/minのスピードで削る指示ができます。

次回の講座はMコード

今回はSコード、Fコードの解説でした。

どちらも、どんなプログラムにも欠かせない必須のコードですので、しっかり意味を理解しておきましょう。

次回はいよいよ機械を動かすコード、Mコードの解説です!

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