マシニングセンタプログラミング基礎講座の第5回は、Mコードです。
前回の講座はこちら↓
Mコードは、機械の様々な機能の動作に関わるコードで、これなしではプログラムを組むことができないといっても過言ではない、非常に重要なコードです。
本記事では、基本のプログラム作成においてよく使用するコードに絞り、わかりやすく解説していきます!
Mコードの概要と指令方法
Mコードは、主軸の回転のON・OFFや、切削油のON・OFFなど、機械側の機能のON・OFF動作を指令するもので多くの種類があり、”M”に続く数値で指令します!
指令方法
指令方法:M**
(例:M03)
例えばM03であれば主軸正転、M08であればクーラント吐出と、そのコードによって、様々な動作を指令できるのがMコードです。
Mコード一覧
先述の通り、ひとくちにMコードといっても多様な機能があります。
本項では、基本的な機能に絞ってMコードをまとめました!
M02〜エンドオブプログラム〜
M00〜プログラムストップ〜
M01〜オプショナルストップ〜
M03〜主軸正回転ON〜
M05〜主軸停止〜
M06〜主軸に工具を取付〜
M08〜クーラントON〜
M09〜クーラントOFF〜
M98〜サブプログラム呼び出し〜
M99〜サブプログラムエンド〜
上記のコードはどれも、毎回のように使うコードです。
エンドオブプログラムは、プログラムを終了する際につけるコードです、また、オプショナルストップは、操作パネル上のオプショナルストップボタンがONになっているときだけ停止させるコードです。
サブプログラムについては、また後の講座で解説します!
数が多くて覚えられない!と感じるかと思いますが、プログラムを日々作っているうちに自然と覚えていくため今は覚えていなくても問題ありません。
豆知識!Mコードの動作タイミング
豆知識。知っておくことでMコードへの理解が深まります!
Mコードには、以下の2種類があります。
- 指令されたブロック内の軸の移動と同時に動作するもの
- 指令されたブロック内の軸の移動が完了した後に動作するもの
上で書いたMコードの例の中では、M03(主軸正回転ON)や、M08(クーラントON)は上記”1″のパターンです。
それ以外は2のパターンになります。
以上、Mコードの解説でした。
次回からは、最もボリュームの多いコードであるGコードについて解説します!
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