ついに穴あけに入ります!
以下の図面のような穴あけをするとき、あなたはどうやって位置決めしますか?
ドリルで面当てしてしまうと、仕上がり面が削れてしまいます。
アキューセンタを使って位置決めをする
そこで、今回使ったのが、アキューセンタを使った方法です。
ところでアキューセンタって何? というあなたへ。
これがアキューセンタです。下の画像は、アキューセンタをコレットにつけたところです。
これをフライス盤のチャックに取り付けて使用します。
使い方は以下の通り。
アキューセンタは、二つの金属がマグネットとバネでくっついている測定機です。
画像のように材料にアキューセンタを当てた時、マグネットがズレる位置が、ぴったりアキューセンタの棒の外縁の位置になるように作られています。
精度は3/1000と、非常に高精度です。
使い方はいたって簡単。
アキューセンタを材料に近づけ、マグネットがずれた位置から、5mm補正した位置でゼロセットします。(アキューセンタの直径が10mmなので、補正値は5mmです。)
簡単ですが、かなり繊細な作業なので気を使います。
今回からは、デジタルスケールを使います。
これは普通のメモリと違い、ボタンでピッとゼロセットできるので非常に楽ですね笑
X軸とY軸のゼロセットが完了したら、穴を開けたい位置に主軸を移動させて、位置決め完了です。
アキューセンタがない場合は、並行ピンを使って位置決めする
アキューセンタを使わずに、並行ピンで位置決めをする方法があります。
左の画像が、並行ピンとダイヤルゲージを使った位置決め方法、
右の画像が、並行ピンとデプスマイクロメータを使った位置決めです。
いずれも、大変面倒です。
省力化のために、アキューセンタを是非とも使ってくださいね。
追記:アキューセンタは自作もできるようです。参考→http://yusa.c.ooco.jp/mini_cnc/aqb.html
趣味でマシニングセンタを自作している方のサイトです。機械の仕組みや加工に対する理解が深く、感服しました。
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