
マイクロメーターの読み方に自信はありますか?
「なんとなく読んでいるけど、細かいルールはよくわからない…」「試験や現場作業で正確に読めるか不安」という方も多いはず。
この記事では、マイクロメーターの読み方を練習問題形式でトレーニングできる内容をお届けします。
実際に問題を解きながら、スリーブとシンブルの読み取りポイントをしっかり確認できるので、初心者はもちろん、改めて基礎を見直したい方にもおすすめ!
測定ミスを防ぎ、正確な作業ができる力をこの機会に身につけましょう!
これから紹介する【基礎練習問題】をこなせば、現場でも迷わず読み取れる力がついてきます。
ぜひ最後までチャレンジしてみてください!

読み方の基本|練習問題を解く前に
マイクロメーターを正しく読めるようになるために、まずは基本ルールをおさえておきましょう。
マイクロメーターは目盛が「スリーブ」と「シンブル」の2か所に分かれています。
この2つの目盛を順番に読み取り、合計して測定値を出すのが基本の流れです。
難しく聞こえるかもしれませんが、ルールさえ覚えてしまえば慣れるまでそう時間はかかりません!
マイクロメーターの各部名称があやふやな方は、こちらの記事をご参照ください。
ここでは、読み取りの順番と、精度よく読むためのコツを簡単に解説します。
例題:読み取りの流れは「スリーブ → シンブル」
読み取りの手順はとてもシンプル。
- スリーブの目盛(横に走る直線のところ)を読む
- シンブルの目盛(回転する円筒側)を読む
- それを足し算するだけ!
例えば、左下の例では…
- スリーブの読み:7.0 mm
- シンブルの読み:0.372 mm
→ 合わせて 7.372 mm となります。
同様に、右側の例では7.872mmです。

ポイントは、スリーブを読むときに「0.5mm目盛(下側の細かい線)」も見落とさないこと。
特に初めのうちは意識して読むようにしないと0.5mmズレがちですので注意です!
不安な場合はノギスで測っておけば0.5mmという大きな値を間違えることがなくなります。
測定値は0.001mm単位で読む。読み方のコツは?
前項の例題で、「そこまで細かく読むの!?」と驚かれた方もいらっしゃると思いますが、マイクロメーターでは、通常0.001mm単位まで読んで記録します。
この「1/1000ミリ」という細かい世界では、目盛をできるだけ正確に読むことが大切です。
そのコツは以下の通り!
- 視差(目線のズレ)があるため、スリーブとシンブルの目盛を真正面から見る
- 0.001mmや0.002mmのズレを下図でイメージしておく

特に、目線が斜めになってしまうと、実際よりもズレた値を読んでしまいます。
慣れるまでは、常に「真っすぐ上から見る!」を意識して読みましょう。
実務上では、0.002mm単位で読めれば十分です。
練習問題|あなたは正しく読める?
ここからは、実際にマイクロメーターの読み取りにチャレンジしてみましょう!
図を見ながら、最終的な測定値を答えてください。
- スリーブの読み
- シンブルの読み を順番にチェックするのがポイント。
今回の問題では、正解を明確にするために0.001mm台は0になる問題を用意していますが、現場で測定する際はもちろん0.001mm単位で読み取りましょう!
解答・解説はそれぞれの後に用意していますので、まずは自分でじっくり考えてみてくださいね。
練習問題①②


さて、あなたはこの2問、正しく読めるでしょうか?
答え合わせに進む前に、できるだけ自分で考えてみてください!
練習問題①②の解答と解説
では、1問ずつ解説していきます。
🔵【練習問題1 解答】
- スリーブの目盛 → 19.0 mm
- シンブルの目盛 → 0.330 mm
→ 合計して 19.330 mm
🔵【練習問題2 解答】
- スリーブの目盛 → 24.0 mm
- シンブルの目盛 → 0.010 mm
→ 合計して 24.010 mm
✅ ポイント
シンブルの読みに慣れていないと、うっかりプラス方向とマイナス方向を間違えがち。
迷ったときはしっかり目盛りの数字を確認しましょう!
練習問題③④
同様にこちらの問題にも挑戦してみましょう!


練習問題③④の解答と解説
それでは解答&解説に進みます!
🔵【練習問題3 解答】
- スリーブの目盛 → 14.0 mm
- シンブルの目盛 → 0.470 mm
→ 合計して 14.470 mm
🔵【練習問題4 解答】
- スリーブの目盛 → 24.5 mm
- シンブルの目盛 → 0.290 mm
→ 合計して 24.790 mm
✅ ポイント
特に「スリーブの0.5mm線を越えているかどうか」は、毎回慎重にチェックしましょう!
初心者のうちはやってしまいがちなミスですが、0.5mmという大変大きな誤差になってしまいます。
まとめ|問題を解くことで精度が身につく
マイクロメーターの読み方は、知識だけでなく「実際に手を動かして練習する」ことが何より大切です。
今回紹介したように、
✅ スリーブ目盛 → シンブル目盛 の順番で読む
✅ 0.001mm単位までしっかり読み取る
✅ 読み間違いや視差に注意する
これらのポイントを意識して、現場での測定回数を重ねることで、自然と読み取り精度が上がり、ミスも減っていきます!
特に現場や試験では、限られた時間で正確に読み取る力が求められます。
本番で迷わないためにも、今のうちに「体で覚える」くらい練習しておきましょう!
この記事が、あなたのマイクロメーター習得のお役に立てば嬉しいです!✨
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