【マイクロメーター】読み方の練習問題|これだけは押さえておきたい基礎練習!

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マイクロメーターの読み方に自信はありますか?
「なんとなく読んでいるけど、細かいルールはよくわからない…」「試験や現場作業で正確に読めるか不安」という方も多いはず。

この記事では、マイクロメーターの読み方を練習問題形式でトレーニングできる内容をお届けします。
実際に問題を解きながら、スリーブとシンブルの読み取りポイントをしっかり確認できるので、初心者はもちろん、改めて基礎を見直したい方にもおすすめ!

測定ミスを防ぎ、正確な作業ができる力をこの機会に身につけましょう!

これから紹介する【基礎練習問題】をこなせば、現場でも迷わず読み取れる力がついてきます。
ぜひ最後までチャレンジしてみてください!

出典:ミツトヨ様公式サイト https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-tools/micrometers/standard-analog/103-137/

読み方の基本|練習問題を解く前に

マイクロメーターを正しく読めるようになるために、まずは基本ルールをおさえておきましょう。

マイクロメーターは目盛が「スリーブ」と「シンブル」の2か所に分かれています。

この2つの目盛を順番に読み取り、合計して測定値を出すのが基本の流れです。

難しく聞こえるかもしれませんが、ルールさえ覚えてしまえば慣れるまでそう時間はかかりません!

マイクロメーターの各部名称があやふやな方は、こちらの記事をご参照ください。

ここでは、読み取りの順番と、精度よく読むためのコツを簡単に解説します。

例題:読み取りの流れは「スリーブ → シンブル」

読み取りの手順はとてもシンプル。

  1. スリーブの目盛(横に走る直線のところ)を読む
  2. シンブルの目盛(回転する円筒側)を読む
  3. それを足し算するだけ!

例えば、左下の例では…

  • スリーブの読み:7.0 mm
  • シンブルの読み:0.372 mm

→ 合わせて 7.372 mm となります。

同様に、右側の例では7.872mmです。

ポイントは、スリーブを読むときに「0.5mm目盛(下側の細かい線)」も見落とさないこと。

特に初めのうちは意識して読むようにしないと0.5mmズレがちですので注意です!

不安な場合はノギスで測っておけば0.5mmという大きな値を間違えることがなくなります。

測定値は0.001mm単位で読む。読み方のコツは?

前項の例題で、「そこまで細かく読むの!?」と驚かれた方もいらっしゃると思いますが、マイクロメーターでは、通常0.001mm単位まで読んで記録します。

この「1/1000ミリ」という細かい世界では、目盛をできるだけ正確に読むことが大切です。

そのコツは以下の通り!

  • 視差(目線のズレ)があるため、スリーブとシンブルの目盛を真正面から見る
  • 0.001mmや0.002mmのズレを下図でイメージしておく
0.001mm台の目盛りの読み方

特に、目線が斜めになってしまうと、実際よりもズレた値を読んでしまいます。

慣れるまでは、常に「真っすぐ上から見る!」を意識して読みましょう。

実務上では、0.002mm単位で読めれば十分です。

練習問題|あなたは正しく読める?

ここからは、実際にマイクロメーターの読み取りにチャレンジしてみましょう!

図を見ながら、最終的な測定値を答えてください。

  • スリーブの読み
  • シンブルの読み を順番にチェックするのがポイント。

今回の問題では、正解を明確にするために0.001mm台は0になる問題を用意していますが、現場で測定する際はもちろん0.001mm単位で読み取りましょう!

解答・解説はそれぞれの後に用意していますので、まずは自分でじっくり考えてみてくださいね。

練習問題①②

さて、あなたはこの2問、正しく読めるでしょうか?

答え合わせに進む前に、できるだけ自分で考えてみてください!

練習問題①②の解答と解説

では、1問ずつ解説していきます。

🔵【練習問題1 解答】

  • スリーブの目盛 → 19.0 mm
  • シンブルの目盛 → 0.330 mm

→ 合計して 19.330 mm

🔵【練習問題2 解答】

  • スリーブの目盛 → 24.0 mm
  • シンブルの目盛 → 0.010 mm

→ 合計して 24.010 mm

✅ ポイント

シンブルの読みに慣れていないと、うっかりプラス方向とマイナス方向を間違えがち。

迷ったときはしっかり目盛りの数字を確認しましょう!

練習問題③④

同様にこちらの問題にも挑戦してみましょう!

練習問題③④の解答と解説

それでは解答&解説に進みます!

🔵【練習問題3 解答】

  • スリーブの目盛 → 14.0 mm
  • シンブルの目盛 → 0.470 mm

→ 合計して 14.470 mm

🔵【練習問題4 解答】

  • スリーブの目盛 → 24.5 mm
  • シンブルの目盛 → 0.290 mm

→ 合計して 24.790 mm

✅ ポイント

特に「スリーブの0.5mm線を越えているかどうか」は、毎回慎重にチェックしましょう!

初心者のうちはやってしまいがちなミスですが、0.5mmという大変大きな誤差になってしまいます。

まとめ|問題を解くことで精度が身につく

マイクロメーターの読み方は、知識だけでなく「実際に手を動かして練習する」ことが何より大切です。

今回紹介したように、

✅ スリーブ目盛 → シンブル目盛 の順番で読む

✅ 0.001mm単位までしっかり読み取る

✅ 読み間違いや視差に注意する

これらのポイントを意識して、現場での測定回数を重ねることで、自然と読み取り精度が上がり、ミスも減っていきます!

特に現場や試験では、限られた時間で正確に読み取る力が求められます。

本番で迷わないためにも、今のうちに「体で覚える」くらい練習しておきましょう!

この記事が、あなたのマイクロメーター習得のお役に立てば嬉しいです!✨

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