
機械技術7月号に、光の水中での全反射を活用したレーザー加工機、牧野フライスのルミナイザーが紹介されており、大変興味深かったので記事にしました!


2020年11月、牧野フライスがレーザー加工機事業に参入!

2020年11月、牧野フライスがレーザー加工機事業に参入しました。
その加工機がルミナイザーです!
LB300 とLB500の2機のラインナップがあります。
水中での光の全反射を活用したレーザー加工機

このレーザー加工機、冒頭の動画を見ると分かる通り、レーザー光を水中でまるで光ファイバーのように全反射させ、まっすぐにレーザー加工を行うことができます。
水槽の水を、水中から見たら鏡のように全反射しますよね。その原理を応用した技術です。
水ジェットレーザー加工のメリット
ワイヤーや放電が使えない、通電しない材料も加工できる
通常まっすぐ切断するような加工ではワイヤーカットが使われますよね。
ですがワイヤーはその仕組み上通電する材質にしか使えません。
対して水ジェットレーザーでは炭化ケイ素(シリコンカーバイド、SiC)やアルミナのような通電しない材質でも加工することができます。
通常のレーザー加工と比較してもこんなメリットが。

他にも上記のようにこれまでのレーザー加工と比較してのメリットも多いです。
焦点位置合わせが不要、切断面がテーパーにならない、熱影響の低減、バリや付着物の低減など多くのメリットが紹介されています。
加工事例
1つ目の画像が従来の加工方法では難しいシリコンカーバイドの穴あけ。
そして二枚目の画像はステント(血管内に入れる医療器具)を模したサンプルです。
精密で複雑な加工も得意なようですね。
雑誌”機械技術”は面白い!
今回は牧野フライスのレーザー加工機を紹介しましたが、他にも多くの面白い記事が掲載されています。
雑誌”機械技術”面白いので一度読んでみてはいかがでしょうか(^^
※本記事は日刊工業新聞社に許可をとった上で執筆しています
※画像・動画は牧野フライス公式HPから引用しております
コメント