長いものに外径・内径・端面加工を施したい場合どうする?
φ80×111の黒皮材に外径、端面、貫通穴あけ、内径加工を施したい。
短いワークであれば、
①端面、外径、穴あけ、内径
②端面(長さ調整)
の2工程で終了です。
でも、これだけつかみが短かったら、ワークが外れてしまう危険があり大変危険です!
こういうときは、3段階に分けて加工します。
①心押しして、外径のみ加工する
②通しの爪を使ってガボッとつかみ、端面、穴あけ、内径切削を行う
③ひっくり返して、反対側の端面切削(長さ調整)を行う
なんでこんな面倒なことするの?
どういうときに、ワークがチャックから外れる危険があるかというと、端面切削時です。
だから、端面はしっかりつかんだ状態でないと加工しません。
これは私も経験があり、ステンSUS304の端面加工時に、ワークがチャックから外れて落ちてしまいました。
そして、なぜ心押しが必要なのか。それは、長いものを短い爪でつかむと、芯が振れてしまい、正確な寸法が出ないからです。
こちらも経験があり、比較的長いものを心押しをさぼって加工したことにより、正確な寸法が出ませんでした。
日々勉強です。
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