NC・汎用旋盤をやっていて辛いと感じる8つのこと

私は大手企業を辞め、機械加工職人に転職しました。

基本的には日々充実した生活を送っていますが、仕事なので当然辛いと思うこともあります。

辛い

この記事では、旋盤工のきついところを紹介していきます。

ちなみに勤務先は少量多品種の単品もの屋なので、数物屋だとまた辛さも変わってくると思います。 

納期に追われるストレス

これが一番です。

特に小さい会社なので、小回りがきく仕事を売りにしているということもあり、超短納期品などもたびたびはいってきます

それによって仕事の予定が崩れることも多く、もともと残業の予定だとさらに残業しなければならないこともあり、そういった点でストレスを感じることは多いです。

さらに当然できるだけ残業の少ない予定で仕事をこなしていくため、納期がかなりギリギリになってしまうことがあります。

場合によってはあと2時間以内にやらないと納められない・・・ということも起きたりします。

そんな状況でトラブルを起こしてしまうと相手先にも迷惑になりますし、自社の信用を落としてしまい、社長に謝ってもらわなければならなくなります(^^;

そういったプレッシャーの中で仕事を行う場合があるのはこの仕事の辛いところですね。

ミスれないストレス

上記のように納期がない製品もそうですが、お客さんから借りた製品の追加工や、マシニングや外注で時間をかけて加工をしてもらった製品の加工はミスが許されません。

そういったミスのできない加工は、例え簡単な加工でも緊張するもので、ストレスは感じます

ミスったときの絶望感

切削加工は、ミスしたら大抵初めからやり直しです。

中でもミスしたら迷惑がかかる製品をミスしたときの絶望感は大変つらいものがあります(^^;

しかし、ミスしてもやりなおせないからこそ、うまくいったときの達成感はひとしおです。

機械の干渉に常に気を配っていないといけないストレス

特に初めのうちは、機械の干渉には常に注意を払っていないといけません

精度がでないと仕事にならないNC旋盤ですが、機械の干渉によりぶつけてしまうと、機械の精度が狂い、それを直すのに多大なコストがかかったり、悪ければ修理できないほど精度が狂ってしまう可能性があります。

そのリスクを常に負いながら機械を動かしているので、気を張って疲れる・・・というのはあると思います。

この点は、慣れてくると良い意味で手の抜きどころが分かってくるため、気を張らずに仕事をすることができます。

数物(多数ロット品)をとりかえている場合、時間が立つのが遅い・・・

現在は私は2台のNC旋盤を担当しているので、数物をやっているときでも暇になることはあまりないです。

ですが、約1年半前までの、1台でやっていた頃は、数物をやる場合基本的に取り替えしかできることがない時間が長かったので、一日ずーっと同じ製品の取替だけ行うということもありました。

そんな日は単純作業なのでとても眠くなりますし、時間が経つのがとても遅いです。

とはいえ、何も考えなくて良いのは良く言えば楽です。たまにはこういう日がほしかったりします(笑

立ち仕事なので足が疲れる

私が担当しているのはNC旋盤と汎用旋盤なので、仕事中はずーーっと立って仕事しています

マシニングセンタは待つ時間があるので座る時間も長いのですが・・・。

特に私はインドア派で、現在の職人仕事に転職するまでは、勉強、ゲームと座りっぱなしの人生を送ってきた人間です。

なので立ち仕事が結構キツいです(笑

1〜2年目は特にですね。月曜日はまだ大丈夫なのですが、木曜日くらいからふくらはぎの疲労感がやばかったです。

ですが約5年働いて、だいぶ足も慣れてきてキツさがなくなってきました。

安全な仕事ではない

これは辛いというか、怖い点です。

小さい怪我をするだけでなく、指や腕を切断することや、死亡することもありえる仕事です。

このページに旋盤の仕事を行うにあたって危険な点をまとめています。

本当に安全には気をつけて作業をしなければなりません。

怪我というほどではなくても、切粉やバイトで軽く手を切ったり、切粉で熱い思いをしたりというのは日常茶飯事です。

油や切り粉で汚れる

これは私は辛いともなんとも思ってはいないことですが、辛いと感じる人もいるかも知れませんので一応挙げておきます。

旋盤職人は体に切粉が飛んでくる機会も多いです。

まず汎用旋盤で加工を行うと切粉が飛んできます。それからリューターを使うときも細かい切粉が作業着にくっつきます。

家に帰ってきても切粉が服にくっついてきていることもあるようで、たまに家で切り粉を見かけます(笑

そして油もよく使います。

NC旋盤のクーラントが手などにかかってしまうことはしょっちゅうですし、汎用旋盤を使うときも手が油まみれになったりします。

私にとっては辛いことではないですが、人によっては辛いことかもしれませんね。

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