会社が本当に辛かった私からの
転職のススメ
エムネットくらうど

切削ローレットと転造ローレットの違い、使い分けは?

ローレットとは?

ローレットとは、金属製品に平目もしくは綾目の凹凸をつけて、滑り止めをする加工のことです。

加工方法には、切削ローレットと転造ローレットの二種類があります

転造と切削に分けて、画像を交えながらどんなものか紹介していきます

転造ローレット

転造ローレット
転造ローレットの駒(モノタロウさんより引用)

転造ローレットとは、上の画像のような刃物を金属面に押し付けて、刃物の形状を転写する加工方法です。

押し付けて転写するだけなので、切り粉はでない加工方法です。

刃物を押し付けた分、金属面の膨らみがでてくるので、ローレットのピッチにもよりますが、ローレットを掛ける前は寸法を目的のマイナス0.3ほどに仕上げておく必要があります。

また、刃物を金属面に強く押し付けるため、機械に多大な負荷がかかり、あまり機械にはよくない加工方法です。

平行転造ローレットバイト(amazon)
あやめ転造ローレットバイト(amazon)

上の画像の刃物をバイトにセットすると、このようになります。

転造ローレットで加工した製品の画像は以下の通りです。平行ローレット、あやめローレットの順になっています。

平目転造ローレット
平目転造ローレット(金属加工業者さんのサイトより引用)
あやめ転造ローレット
綾目転造ローレット(http://mecha-tech.la.coocan.jpさんより引用)

切削ローレット

切削ローレットは金属を切削して溝を彫り、凹凸面に仕上げる加工方法です。

転造ローレットと異なり切り粉が出る加工方法で、仕上げ面の膨らみもあまりありません

しかし、綾目は芯高調整が簡単なのですが、切削平目ローレットの芯高調整は大変シビアで、わずかに芯高がズレただけでもローレットが斜めにかかってしまいます。

工具は以下の画像のとおりです。転造ローレットとの違いとしては、切削できるように刃物が斜めについていることです。

切削平目ローレットバイト
切削平目ローレット(モノタロウさんより引用)
切削あやめローレットバイト
切削綾目ローレットバイト(モノタロウさんより引用)

切削ローレットで加工された製品は以下のとおりです。転造ローレットより、目がきれいになります。

平目切削ローレット
平目切削ローレット(モノタロウさんより引用)
あやめ切削ローレット
あやめ切削ローレット(chuya-onlineさんより引用)

転造ローレットと切削ローレット どっちを使えばいいの?

転造ローレットと切削ローレットにはそれぞれメリット・デメリットあります。用途に応じてこれらを使い分けることが大切です。

綾目

綾目ローレットは、切削ローレットの芯高合わせが難しくないため、基本は切削ローレットを使って加工します。

転造ローレットを使ったほうが良い場合

・一点物の加工をする場合で、かつ目の美しさが求められていない場合

転造ローレットは主に汎用旋盤で使うので、数物の加工には向いていません。 

転造は、機械に負荷がかかるので、NC機で使うと機械の精度が悪くなってしまう可能性があります。(ですが、NC機でもアルミでしたらそれほどの負荷はかからないためNC旋盤で加工しても良いです。)

・チャックの爪にあたるぎりぎりまでローレットをかけたい場合

切削ローレットは、工具の画像を載せたとおり、刃物が斜めに傾いています。

そのため、刃物が干渉して爪に当たるぎりぎりまで加工することはできません。その点転造ローレットでは、刃物が傾いていない分比較的奥まで加工することができます。

切削ローレットを使ったほうが良い場合

・それ以外

上の場合以外は基本は切削ローレットを使っています。機械負荷が少なく、寸法も転造ローレットと比較して出しやすく、表面もきれいになるためメリットが大きいです。

平目

平目は切削ローレットの芯高合わせが難しいため、基本は転造ローレットを使います。

転造ローレットを使ったほうが良い場合

・平目の場合、基本は転造ローレットを使う

後述する場合以外では、基本は段取り時間の短い転造ローレットを使います。また、平行ローレットの場合、転造でも比較的きれいに仕上がります。

切削ローレットを使ったほうが良い場合

平目切削ローレットの芯高合わせは、0.01mm単位で合わせなければ斜めにローレットがかかってしまうため、大変時間がかかります。以前まっすぐ合わせようと思うと、大体1時間位かかりました。

また、せっかく芯高をあわせても材料径が変われば芯高も微妙にずれるため、別の材料径をやるたびにあわせなければいけません。 なので、平目切削ローレットを使うのは以下の場合に限られます。

・アルミ以外の材質で、数があるものの場合

切削ローレットは負荷がかかりにくく、NC機で使えるため、数物に向いています。長い段取り時間をかけてもペイできるほどの個数がある製品の場合、切削ローレットを使います。

ですがアルミの場合、機械負荷が少ないためNC機でも転造ローレットを使うことができるため、転造を選択します。

・以前芯高をあわせたものと同じ径の製品を加工する場合

平目切削ローレットで時間がかかるのは芯高合わせです。そのため、以前に芯高をあわせたものと同径の加工であれば、段取り時間を大幅に短縮できるため、たとえアルミでも切削ローレットを選択します。

平目切削ローレットの芯高は、よく使う径のものに固定しておいたほうが良いです。例えば私の勤務先では、φ35でぴったり芯高が合うように設定しており、φ35以外は転造ローレットを使うようにしています。

平目切削ローレットはこのメーカーがおすすめ

勤務先にある平目切削ローレットはスーパーツールのものとQUICKのもの2種類です。

その中で、QUICKのほうが芯高合わせがやりやすいため、もしどちらを購入するか迷っているようであれば、QUICKの方をおすすめします。

【宣伝】町工場の経営者さんへ

明日納期だからと製品を検品したら、「やばい、焼入れもってくの忘れてた!!

結局間に合わなくてお客さんに迷惑をかけた。

 

急ぎの図面、事務処理をしてから現場におろしたら「今更図面を渡されても困る。もっと早く渡してくださいよ!」と現場からの声。

 

現場の立場にいる私ですが、このどちらも経験があります。

こんなトラブルを解決する管理システムを紹介させてください。

このシステムなら、焼入れ研磨などの工程管理は一目瞭然ですし、図面はバーコードを貼るだけですぐに現場におろせます

それが町工場でも導入しやすい低価格で実現できます。

管理システムの名前はM:net(エムネット)くらうど。 日本ツクリダス(株)のソフトです。

当ブログは日本ツクリダスのパートナーブログで、社長ともやり取りをしましたが信頼できる会社さんです

自信を持っておすすめしますので、気になった方はこちらのバナーから金額などの詳細をご確認ください!

↓↓↓

エムネットくらうど

<日本ツクリダス㈱より→インターネットラジオが公開されました!>

聞いてみましたが和やかな雰囲気で親しみやすく、それでいて町工場の中身も知れる面白い内容です! 会員登録など不要で無料で聞けますので気になった方はぜひ聞いてみてください(^^

「会社に行きたくない人」に私が全力で転職を勧める理由

ここからはかつての私のように苦しんでいる方へのメッセージです。

あなたは「会社に行きたくない」と思いながら嫌々出社していませんか?

かつての私もそうでした

仕事に行くのが嫌で嫌で仕方なく、それでも我慢して出勤していました。

ですが、会社にいる時間が人生で最も長い時間です。

その時間が充実していないなら人生そのものが惨めになるということです。

もしあなたが

・自分のやりたい仕事ができない

・自分の好き・得意を武器にした専門性を伸ばせない

・いつまでも会社が守ってくれるとは限らない

こう感じているなら、ぜひ自分のやりたい仕事や、専門性を活かした仕事への転職を検討してください。

自分の専門性を伸ばせれば、会社に万一のことがあってもつぶしが効きます。

私は思い切って転職してから人生が変わりました。

インフラ大手企業幹部候補→国家公務員総合職試験合格→零細町工場

という異色の経歴を歩んできた私ですが、あのとき転職の決断ができて本当に良かったと思っています。

自分のやりたい仕事、専門性がわからない・・・」

それは当たり前のこと。これらは転職活動をしてみて初めて分かることだからです。

転職エージェントと話をして第三者の目線から質問を受けて回答を考えたり、

履歴書・面接準備をしたり、人事と話をしたり・・・

そういうプロセスを経ることで自分の強みや弱みが分かってきます。

私の経験上、誰もが必ず自分の専門性の種を持っています

会社がそれに気づかず、伸ばそうとしていないだけです。

転職にはリスクがありますが、転職活動はノーリスクです。

良い求人がなければ転職しなければいいだけですから。

私がおすすめする製造業専門の転職エージェント(メイテックネクスト)は今すぐ転職しなくても電話でのキャリア相談だけでもOKというところです。

「〇〇という専門性を磨きたい」「このキャリアプランについてアドバイスがほしい」

こういった聞き方をするだけで力になってくれます。

エージェントに直接聞いたのですが、このコロナ禍で転職活動をする人が少なく、優良求人が余って逆にチャンスになっています。

一つ注意点として、私は大手からいきなり零細町工場に転職しましたが、大手から零細企業に転職するのは非常に簡単な一方逆は難しいという現実がある以上、まずは大手企業に転職することをお勧めします。(参考記事:零細企業はやばい”は本当?

とはいっても、中途で大手に正規雇用で就職するのは難しいというイメージはありますよね。

実は製造業に限っては意外と簡単に大手企業に就職することができてしまいます

私も転職時に活用したメイテックネクストでは、ものづくり系職種に絞られる分好条件の大手の非公開求人が多いため、この転職支援サイトを活用するのがおすすめです。

サイト自体の知名度がそれほど高くなく、電話面談が必須ということから良い条件の求人の倍率が低いのが特徴で、穴場の転職支援サイトです。

私がそうであったように、あなたの得意も必ずあります

あとは行動を起こす勇気だけ。この文章をきっかけに、少しでもあなたの人生が良い方向に進めば嬉しいです。

NC・汎用旋盤技術
旋盤工のTAKのブログ

コメント