内径バイトの突き出し量を確認する
私、内径バイトの突き出し量の確認を忘れていたことにより、ひやりとした経験が2回あります。
1回目は、突き出し量が短すぎる状態で加工しそうになったこと。
気付かずに加工していたら、タレットが素材にぶつかっていました。
2回目は、タレット後ろ側の突き出しが長すぎて、機械に干渉しそうになったことです。
これは本当にギリギリで、機械にこすりました汗
私のようにならないためにも、内径バイトの突き出し量は、取り付け時に必ず
前と後ろの両方をチェックしましょう。
ノーズRの設定の確認
当然ですが、刃物を交換したらノーズRも変わります。
しかし、タッチセッタにあてて満足してしまい、ノーズRの設定を忘れてしまいがちです。
私も今日上司に注意されました笑
チップやバイト交換時、ノーズRの設定は忘れずに行いましょう。
これが、ノーズRが変わらないチップが多いというのがまた厄介なところで、忘れやすいので、注意しておくようにしましょう。
タッチセッタにあてる
基本中の基本です。
工具を交換したら、タッチセッタで工具形状を設定しましょう。
でもよく忘れますよね。
私は初め、まとめて工具をとりつけて、まとめてタッチセッタにあてていました。
しかし、これでは設定漏れが出てくることが多いです。
上司は工具を交換したらすぐにタッチセッタにあてる癖をつけているとのことだったので、私もそうするようにしました。
これで当て忘れ減ったと思います。
是非参考にしてみてください。
また、荒加工用チップを交換した際はタッチセッタに当て直す必要はありませんが、仕上げのチップを交換した際は念のため当て直しておきましょう。
摩耗補正を設定する
これは、寸法に公差が入っている場合のみです。
仕上げバイトの摩耗補正を外径であれば+0.1、内径であれば-0.1しておきましょう。
こうすることで、大きめに加工し、確実に公差内に入れることができます。
これの恐ろしいところは、忘れると取り返しがつかないことです。
材料を発注し直すことになってしまいます。
同様に、素材長に公差が入っている場合は、原点を0.1ほど+側にずらしておきましょう。
クーラント噴出口の向きを調節する
クーラント噴出口が工具取り付け前の状態だと、全くクーラントが刃物にあたらずに加工してしまうことになります。
私もこれを調節し忘れ、上司に注意を受けたことがあります。
最後に、タレット全てのクーラント噴出口が刃先を向いていることをざっと確認しましょう。
私は以上5つの項目を、リストにしてNC旋盤に貼っている
あまりに忘れることが多いので、私は以上5つの項目を、リストにしてNC旋盤に貼っています。
・前後突き出し長さ
・タッチセッタ
・ノーズR補正
・クーラント噴出口
・摩耗補正
刃物交換後、そのリストをチェックして、漏れがないか確認しています。
これをやり始めてから(今日からやり始めたのですが笑) 劇的にミスが減らせるような感覚があります。
慣れないうちは、本当におすすめします。
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