今日の訓練では、加工温度の重要性について学習しました。
国際規格の温度は20℃!
今日の訓練では、測定室で部品の表面粗さを測定しました。
学校の測定室は恒温室になっています。
測定時の温度は国際規格で決まっており、その温度は20℃です。
図面で寸法の指示が書いてありますが、あくまでそれは20℃のときの寸法です。
現場で部品を作成し、寸法を測ってぴったりだったのに、納品してみると公差ギリギリだったということがあります。
これは、現場の温度と納品先で測定する温度が違っていることによって起こるものです。
なので、そのことを考えて、先生はわずかに部品を大きめの数値に設定して作成するそうです。
金属は、加工機の中で温度は上がりますからね。
鉄やアルミは、温度が上がるとこんなに伸びる!
それでは、金属は熱によってどのくらい膨張するのでしょうか。
それは、熱膨張係数というものが関係してくるそうなのですが、簡単に言うと
1℃上昇したときに、100mmの棒が鉄で1μmのびます。
つまり、100mmの寸法であったら、加工時に40度で測定時に20℃だと、0.02mmも縮んでしまうということです。
思ったより大きいですね。だから、クーラントをかけて冷やしてあげることが大切なんです。
そもそもクーラントは、COOLにさせるというところが語源となっています。
そしてなんと、アルミは鉄の2.3倍伸び縮みします。
より気をつけないといけませんね。
ちなみに職業訓練校の恒温室で使っている表面粗さ測定機は、こちらのミツトヨのものです。
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