平面研削盤の構造と種類は?片持ち・ロータリー・門型それぞれの特徴を解説しました!

平面研削盤と一口に言っても、様々な種類があります。

本記事では、平面研削盤のうち一般的な3種類である

・片持ち型
・ロータリー型
・門型

それぞれの研削盤についてご紹介し、その特徴を解説しました!

平面研削盤の基本構造

平面研削盤は、多様な部品からなる精密機械ですが、基本的な構造を理解するのは簡単です。

平面研削盤の基本構造を動画にしてみましたので再生してみてください!

・ワークを固定するテーブル(仕様によってはテーブルの上にチャックが搭載されます)

・テーブル運動のレールとなるベッド

・砥石を固定し高速回転でワークを研削する砥石軸

・砥石軸を固定する砥石頭

・サドルやクロスレールを支える柱となるコラム(機種によって何を支えるかは変わります)

・砥石頭の上下運動のレール・左右運動のガイドの役割をするサドル

・砥石頭の左右運動のレールの役割を行うクロスレール

研削盤は、基本的にこのような部品構造でできています。

また、これらの部品構造の違いによって、主にロータリー型、片持ち、門型の3種類に分類されます。

一つずつ解説していきますね。

ロータリー平面研削盤

ロータリータイプの研削盤は比較的小型の研削盤が主流となります。

ロータリー研削盤の基本的な構造は、テーブル・チャック・ベッド(ベース)・砥石軸・砥石頭・コラムからなっています。テーブル・チャックが円形なのが特徴です。

こちらの動画を再生していただくとわかりやすいかと思います!

研削盤と言えば、大きな丸い砥石を使用して研削するイメージがありますが、このタイプの研削盤は特殊な砥石を使用して研削します。その砥石は、三角砥石や四角砥石と言われます。

またダイヤモンドホイルを使用する場合もあります。

【アスクル】より引用

ロータリー型は、メーカーごとの特徴が強く出る機械

ロータリー型は特に、メーカーで構造的な特徴が出やすい機械です。

例えば市川製作所はテーブルが前後に動かないタイプと動くタイプ、住友重機愛はテーブルが前後に移動するタイプ、三進精機はテーブルが動かないタイプといった具合に分かれています。

詳しくはこちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください(^^

片持ち研削盤

次にご紹介するのは片持ち研削盤です。

片持ち研削盤とは、長方形のテーブルを搭載しコラムが一つで砥石頭を支えている構造の平面研削盤です。

小さな薄型の精度が必要なワークの研削によく使用されています。

研削を行う工場では必ずと言っていいほど設置されている日本のものつくりを支える代表的な研削盤ではないでしょうか。

基本構造についてはこちらの動画をご覧ください。

門型平面研削盤

門形平面研削盤は砥石頭・サドルをクロスレールと言われる横長のレールに固定しそのクロスレールを両端のコラム2本で支える大型の研削盤です。

大型のワークを研削するケースが多く、設置スペースも非常に大きく価格も高額になります。

研削盤全体に言えますが、元々ヨーロッパ主にドイツが高品質の研削盤を制作していましたが、日本の工作機械製作技術の向上と共に、今やドイツと並ぶ世界的な研削盤メーカーが日本に多く誕生しました。

門型の研削盤はサイズも様々で、また砥石頭の構造やクロスレールの構造などの違いによる様々な仕様が存在します。

基本構造はこちらの動画のとおりです!

それぞれの研削盤の選び方もご紹介しています!

それぞれ特徴のある3種類の機械ですが、各メーカーごとに強みを持っており、自社に合った機械を購入することが大切です。

こちらの記事で各メーカーの特徴と機械の選びかたをご紹介しているので、ぜひご覧ください(^^

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