入社初日に学んだことをまとめていきます。第二弾です。
生爪の交換方法
爪の大きさの選定方法
生爪は、もちろん素材径にぴったり合った大きさのものが望ましいですが、
全ての径の生爪を準備していると、膨大な量になってしまいます。
そのため、仕上げの径ぴったり、なければ仕上げ径より若干大きめの生爪を使います。
ぴったりの径がない場合、なぜ小さめではなく大きめを使うのか。
イメージしていただければ分かると思います。
もし仮に仕上げ径より小さい生爪を使ってしまうと、1つの爪あたり2点(2線)で把握することになりますね。
そうすると、仕上げ面に傷が入ってしまいます。
一方、仕上げ径と同じか少し大きめの生爪であれば、各爪の真ん中1点(1線)で把握することになるため、傷が入りません。
生爪を交換する際のポイント
まず、爪の留め具は、面取り部を軸中心側に向けて取り付けるようにします。
次にセレーションの高さの合わせ方がポイントになります。
セレーションとは、主軸と生爪の接続部のギザギザのことです。
当社では、生爪を削る際に主軸の外周に合わせて生爪にケガキ線を引いています。
それを目安に生爪を取り付け、爪が同じ高さのセレーションにきているか、スケールでチェックします。
あとは、生爪とチャックの間に切り粉などの異物を挟まないように細心の注意を払うようにしましょう。
最後に油圧を設定する
NC旋盤のチャックは、油圧によって閉まります。
当社では、基本的に油圧は1.2~1.5にしているとのことです。
ですが、細いものをつかむ際は油圧を高くしたり、薄い円筒をつかむ際は油圧を低くしたりなど、上の値を超えて調節する必要があるときは調節します。
以上が完了したら、指を挟まないように手をパーにしてワークを取り付けます。
これでワークの段取りは完了です。
このあとは、プログラム作成、工具の段取りに入っていきます。
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