まずはこの動画を見てください!
なんとたったの50万($4,699) で買える5軸加工機があるんです!
それが動画の”SwissMak”。
ATCのない簡易的なものでありながらきちんと5軸加工ができていますね。
本記事ではこの機械について紹介していきます!
(キックスターターhttps://www.kickstarter.comのSwissMakプロジェクトの情報を引用して書いています。)
格安の5軸加工機を作る”SwissMak”プロジェクトとは?
Kickstarterで進められているSwissMakプロジェクトについて説明していきます。
Kickstarterはアメリカのクラウドファンディングサービス
SwissMakは、一般的に販売されている商品というわけではありません。
では何なのかというと、Kickstarterというアメリカのクラウドファンディングのサイトを介して資金を集め、50万円の5軸加工機を作ろうという新しいプロジェクトです!
クラウドファンディングのプロジェクトとはいっても、それがうまくいけば50万円出資した人はきちんとSwissMakをもらうことができます!
お客様気分で出資できるようなものではない
ですが、お客様気分で出資できるようなものでもありません。
下記はKickstarterで50件近いプロジェクトに出資してきた方のブログの引用です。
「Technology」「Games」のカテゴリは完成までかかる時間が非常に長く、時間がかかる分だけ失敗率も高めで、死屍累々状態。予定通りに進むことはほとんどない。予定通りに進んだだけで大歓声状態、予定より前倒しになったら奇跡。今まで50個近く出資しましたが前倒しは一つもなし、予定通り進んだのは3つほどです。
https://gigazine.net
SwissMakもTechnologyのカテゴリですので予定より遅れる可能性が高い上、プロジェクトが失敗して出資額を全額失っても基本的に文句は言えません。
リスクをとった人だけが50万円の5軸加工機を手に入れるチャンスを得るということですね。
SwissMakってどんな機械?
SwissMakのスペック等について解説します。
Kickstarterは全部英語でしたが頑張って要点だけ抜き出しました!(汗汗
ツールタレット
ツールタレットは8つ工具をつけられるようになっています。
画像のように素早く回転します。
主軸(フライス)
ATCがないのが残念ですが、ツール交換は画像のように数秒で簡単に行なえます。
最高回転数は6000rpm。思ったよりしっかり回ってくれますね。
剛性
具体的な数値については記述がありませんが、金属を削ることができる設計になっているとは書いてあります。
鋼材となると負荷の少ない加工しかできなさそうですが、樹脂、アルミでしたら問題なく加工できそうです。
主軸(旋盤)
主軸台には、シャフト加工用に作業用に2インチ(50mm)の穴があいており、
4インチ(100mm)、5 インチ(125mm)、および6インチ(160mm)のチャックを取り付けられる設計になっています。
この大きさで6インチのチャックが載るのであればかなり加工の幅は広がるのではないでしょうか。
最高回転数は2000rpm。これだけ回ってくれれば十分ですね。
心押台
心押台はシャフト等長いものを加工する場合に芯押しをするだけでなく、ドリルを取り付けて加工したり、なんと心押台を外して代わりにバイスを載せ、ミーリングヘッドでフライス加工を行うこともできるそうです。
精度
加工精度については詳しい記載はありませんでした。
バックラッシュはごくわずか、そしてMotion is smooth within 0.001との記載はありますが、精度が0.001in以内なのは主軸の振れのことなのか、各軸の動きの精度なのか、繰り返し精度なのかは定かではありません。
どちらにせよ精度0.025mmであればh7公差も満足に加工できませんし、厳しい精度が求められる加工にはあまり期待しないほうが良いかもしれませんね。
ストローク・パワー等
ストローク等の表です。
Live Toolsの6000rpmとなっているところは、タレットの真ん中の回転軸のことを指しているのでしょうか。
CAD・CAMは別途必要
50万円というのは本体価格のみの話ですので、CAMソフトは別途用意する必要があるので注意が必要です。
どうすれば買えるの?
出資受付は2018年5月に終了済
残念ながら、SwissMakプロジェクトの出資受付はすでに終了しており、今現在はこの機械を手に入れる方法はありません。
クラウドファンディングで集まった額は$187,974で、目標額をゆうに上回っています。
プロジェクトは未だ進行中
このSwissMakプロジェクト、実は2018年10月には出資者のもとに製品を届けられる予定になっていました。
ですが、なんと2020年10月現在もまだSwissMakプロジェクトは完成していません。
先述のようにKickstarterのテクノロジー分野は遅れが出るのが当然で、まだプロジェクトを進行中なんです。
興味のある方はKickstarterのHPにいって、SwissMakプロジェクトの詳細ページを見てみてください。
現在も開発陣が奮闘していることを出資者に伝えるメッセージが定期的に配信されています。
このプロジェクトが成功したら、このSwissMakが一般に50万円で買える日が来るかもしれませんね。
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