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防振機構つきのボーリングバーの各メーカー比較!

【タンガロイ】ボア・マイスター

タンガロイの防振バーはボア・マイスターという商品名です。

まずは下の動画をご覧ください。

このように、最大工具突き出しL/D = 10までのボーリング加工に対応しています。

平どりがないタイプなので、スリーブを別途用意する必要があります。

内部給油にも対応しています。

最小加工径はø20 mmの1種類のみです。

6種類の交換ヘッド

ボア・マイスターはヘッド交換式のボーリングバーです。

交換ヘッドの種類は6種類

ネガポジやチップの形状からヘッドを選択することができます。

芯高調整機構つき

平どりがないため芯高は毎回合わせる必要があるのですが、その作業も簡単に行えるように工夫がされています。

動画のように、防振バー先端にマグネットでデバイスを取り付けダイヤルゲージで機械X軸との平行を合わせることで簡単に芯高調整ができるようになっています。

【京セラ】ADバー

京セラADバー

京セラはADバーというヘッド交換式のボーリングバーです。内部給油にも対応しています。

この製品は前回の記事でも紹介しています

平どりがあるため芯高調整の必要なし

このボーリングバー、防振バーにしてはめずらしく平どりのあるタイプとなっています。

そのためか、タンガロイには大きく劣る6L/Dの深さまでしか対応していません

平どりがあるため芯高調整の必要がありませんし、スリーブを新たに導入するひつようもないためびびり抑制性能よりも利便性を重視したボーリングバーといえそうです。

交換ヘッドは5種類

交換ヘッドは5種類から選べる

交換ヘッドはチップ形状の異なる5種類から選べます。

三角形のチップが使えることは京セラの一つの特徴です。

シャンク径は3種類

シャンク径はφ32、φ40、φ50の3ラインナップ

シャンク径はφ32、φ40、φ50の3種がラインナップされています。

タンガロイはφ20のみだったので、それよりも大径の用途に向いていそうですね。

【イスカル】ウィスパーライン

イスカルからはウィスパーラインというヘッド交換式の防振バーが販売されています。

10L/Dまで加工可能な上、シャンク径も7種類とかなり種類が多く、魅力的な製品になっています。

ただ問題は、タンガロイのように芯高調整機構がない点。

芯高は合わせるのに時間がかかってしまいそうです。

交換ヘッドは6種類

交換ヘッドはこちらの6種類です。

すべて四角形のチップになっていますね。

シャンク径は7種類

タンガロイ、京セラを突き放す7種類のシャンク径をラインナップしています。

具体的には、φ16,φ20,φ25,φ32,φ40,φ50,φ60です。

【サンドビック】サイレントツール

サンドビックのサイレントツールは、ボーリング加工だけでなく、内径溝入れやねじ切りも可能なヘッド交換式の工具です。すべて内部給油に対応しています。

そして動画の通りボーリングの防振性能がすごいです!

最大14L/Dまで突き出し可能

サンドビックの防振バーの防振性能は他メーカーを圧倒しています。なんと最も防振性能の高い超硬補強防振バーであれば最大14L/Dもの長さを突き出してびびらせずに加工することができます。

ヘッドの種類

内径切削用に40種以上のヘッド
溝入れ用2種とねじ切り用3種をラインナップ

ヘッドの種類は穴ぐり用が、ざっくりカタログから数えましたが41種類ありました。大きく分けて画像の6種類で、多様な角度違いがランナップされています。そしてさらに溝入れ用2種とねじ切り用3種もあります。

穴ぐり用ヘッドの種類数もさることながら、溝入れとねじ切り用にもヘッドが用意されているのはサンドビックならではの特徴ですね。

シャンクの種類

シャンクの種類についても平どりのある鋼バー、鋼防振バー、超硬補強防振バーと複数ラインナップされており、必要な性能のものを価格に合わせて選択できます。

サイズもφ16からφ60まで7種類がある他、ロングタイプとショートタイプも選択でき大変充実したラインナップになっています。

芯高合わせも簡単に行える

防振バーは平どりがされておらず芯高合わせが難しいですが、イージーフィックススリーブというスリーブをつかえば平どりのないバーを、画像のような仕組みで簡単に芯高を合わせてクランプすることができます

芯高調整用ツール

また、スリーブを使わない比較的大径のバーでも、画像のような芯高調整用ツールを使えば簡単に芯高をあわせられるようになっています。

タンガロイの芯高調整デバイスと違って気泡を確認するスタイルのため、ダイヤルゲージを使う必要が無いのは大きいメリットですね。

【住友電気工業】X-bar

住友からは、Xバーという防振バイトが販売されています。

こちらはヘッド交換式ではないタイプです。

平どりのあるタイプなので、京セラのものに似ていますね。

可能深さも6L/Dで、京セラと同等です。

シャンク径は多様で、φ8,10,12,16,20,25,32,40の8種類です。

とはいえ6L/Dで安定して削れるのはφ32以上で、それ以下の径のシャンクだとさらに可能深さは浅くなってしまいます。

通常の内径バイトより少しびびりにくい程度に考えておいたほうが良さそうです。

【セコ・ツールズ】ステディライン

セコツールズは少々マイナーな工具メーカーのため軽く情報だけお伝えしておきます。

ステディラインという防振バーが販売されており、最高10L/Dの突き出し長さで加工することができます。

タンガロイと同等の防振性能ですね。

少々公式HPが見にくかったため、シャンクのラインナップや芯高調整機構などが知りたい場合は直接メーカーに問い合わせたほうが早そうです。

防振機構付きボーリングバーを販売していないメーカー

NTK、三菱マテリアルは防振機能付きボーリングバーは販売していませんでした。

【結論】防振性能ランキング

結局どのメーカーの工具が一番防振性能が高いの?

ということで、ランキング形式でまとめてみました!

1位:サンドビック 14L/D

2位:タンガロイ、イスカル、セコツールズ 10L/D

3位 京セラ、住友電気 6L/D

ということで、防振性能に関してはサンドビックが一番高い結果になりました。

参考になれば幸いです!

防振機構の仕組み

このような防振機構、どのようにして実現させているのか興味ありませんか?

最長の突き出し長さ14L/Dを実現しているサンドビックの防振機構を例に解説します

こちらはサンドビックの防振バイトの内部構造です。

ウエイトをラバースプリングで支えて宙に浮かせている構造になっています。

びびりが発生するとバイトが振動しますが、ラバースプリングで支えているウエイトは慣性の法則でその場にとどまろうとするためバイトの振動を抑える力が働き、びびりをおさえる仕組みになっています。

部品の劣化による防振性能の低下

ラバースプリングを用いた機構のため、部品の劣化は避けられません

特に切削熱でのラバースプリング劣化によって防振性能が下がりやすいため、防振機構の寿命を伸ばすためには内部給油を使ってラバースプリングを冷ましてやることが重要です。

高価な工具なので、大事に長く使っていきたいですね。

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