私達加工技術者が普段使っているハイスドリル(ストレートドリル)、どうやって作られているか知っていますか?
YouTubeでハイスドリル生産の面白い動画を見つけましたのでご紹介します!
中国の工具メーカー、HEIGOのハイスドリル生産現場です。
機械を使っているとはいえ、ほとんどの作業が人の手を使って行われていることには驚きです。
先日、SNSにて「うちのいちばん大きいドリル自慢大会」を開催しました!
様々な巨大なドリルが見れて非常に面白かったです。
ぜひご覧ください(^^)
それではドリルの製造工程について、スクリーンショットを交えながら一つずつ解説していきます。
ハイスドリル製造の流れ
材料を熱してドリルの形状に整える
ドリルの形状を成形します。
私が一番好きなのがこのシーン。
ただの丸棒が一瞬で見慣れたドリルの形に成形されるのは大変面白いですね。
先端の形状を整える
機械で粗研磨を行い、ドリル先端の形状を整えます。
バリ取り
ドリルのバリを機械で除去します。
曲がりの測定
ドリルの曲がりを測定します。
使えないほどの曲がりの場合不良になります。
シャンクの旋盤・フライス加工
NC旋盤でシャンクの切削加工を行います。
その後フライス加工を行って回り止めを削り出します。
粗研磨加工
熱処理の前に粗研磨加工を行います。
そしてなんとこの現場ではドリルの谷の部分の研磨は手作業で行われています。
まさに職人技ですね。
熱処理・表面処理
熱処理を行い硬度を高めます。
その後切粉の溶着を防ぐ表面処理を行います。
仕上げ研削
仕上げ研磨作業を行います
刃先の研ぎ上げ
刃先を研ぎ上げます。この作業もほぼ手作業です。
検査
刃先の検査を行います。
ここで刃先が均一に研げていないことが分かると穴径が大きくなる原因になるため、研ぎ直しです。
刻印
刻印を行います。
洗浄・薬品処理
最後に洗浄、錆びないような薬品処理を行い、出荷されます。
最後に
ハイスドリルは私達加工技術者にとって馴染み深いものですが、改めて製造の様子を知れると面白いですよね。
他にも面白い製造の動画があれば記事で紹介したいので、ご存じの方はぜひ教えて下さい!
また、大好評だった「うちの一番大きドリル自慢大会」もぜひご覧ください(^^)
※出典:YouTubeチャンネル Tantum Tech HD (https://www.youtube.com/watch?v=NxcHO-IWNvo&t=552s)
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