シチズンの機械に摩擦接合を活用した技術が取り入れられており、驚いたので記事にします!
シチズンの機械の摩擦接合の様子
※本記事の動画は1.25倍速再生設定にしています。
こちらが摩擦接合の様子です。
摩擦接合とは?
摩擦接合とは、材料を回転させながら圧接することにより、その摩擦熱で材料を溶かして接合する加工方法です。
接合する目的は材料ロスの低減
摩擦接合を行う目的は、材料のロスを減らすためです。
動画を見れば、材料ロスを減らせる仕組みが分かりやすいです。
端材を次の材料と接合する
動画の機械のようなバーワークマシンでは、材料のつかみしろにある程度の長さが必要になります。
なので材料に長めの端材が発生してしまい、それがこれまでは無駄になってしまっていました。
そこで余った端材を次の材料と摩擦接合することで新しいつかみしろを作り、本来端材になるはずだった部分を加工する仕組みになっています。
接合部は変質がありますし、バリ取りのために削っていますので切り落とす必要がありますが、トータルの材料ロスは大きく減らすことができます。
多様な材質を接合できる
摩擦圧接は意外と汎用性の高い接合方法で、様々な材質を接合できます。
一種の溶接ですね。
動画では、アルミ、鋼材、ステンレス、銅の4種類を接合しています。
炭素鋼も接合可能ですが、焼きが入ってしまうので注意する必要があります。
こんな機械で使われる技術です
この機能を搭載しているのはCincom L32。
シチズンの看板モデルの一つのバーワークマシンです。
自動的にバー材を出しながら加工してくれる機械なので、数物に便利ですね。
欲しいです・・・。
摩擦接合は通常の旋盤でもできる!
YouTubeでもやっている方がいらっしゃいますが、旋盤でも可能な接合方法です。
旋盤加工でも全長を削りすぎてしまった場合などに使えるかもしれませんね!
コメント