NC旋盤の仕事ってどんな仕事?現役旋盤工が詳しく解説

NC旋盤オペレータとはどのような仕事か、普段の仕事内容から一日のスケジュールまで、現職の私が詳しく解説します!

なお、私の勤務先は少量多品種の製作を主に行っている会社です。一口にNC旋盤オペレータといっても数ものをやる会社では内容も異なってくるとおもいますのでご注意ください!

NC旋盤オペレータの主な仕事はコレ!

NC旋盤オペレータにとって最も大切で、最も時間比率が高いのがNC旋盤を使って金属部品を作る仕事です。

通常は一日中この仕事だけに集中します。

加工業務の流れ

一日中ほぼ加工ばかりしているのですが、その内容を細分化するとこのようになります

図面を読み取って工程を考える

まずは図面を読み、工程を考えます

大抵の図面はひと目で工程や工具を判断できますが、中には頭を悩ませる図面もあります。

具体的に考えるポイントとしては、どのようにクランプするか、爪の成形は必要か、工具はどれを使用するか、工具の購入や製作は必要か、どういった順番で加工するか・・・といったところです。

完成させられる道筋が立ってから加工に入っていきます。

プログラム作成

次にプログラムを作成します。(場合によっては工具の準備やワークの段取りと順番が前後することもあります)

下の記事でも書いていますが、プログラミングは時間短縮のために手打ちではなく対話を使って行います。

加工中もプログラミングは可能なため、加工中の待ち時間にプログラムの準備をしておくことも多いです。

工具の取り付け、設定

ツガミ様HPより引用

次に、組んだプログラムのとおりに工具を取り付けます

外径バイト、ドリル、内径バイトなどの工具をタレットに取り付け、タッチセッタに当てて工具補正値の設定を行います。

ワークの段取り

ワークの段取り

チャックにワークを取り付けます

ワークに合った適切な爪を選定して取り付け、ワークを掴みます。

爪の取り付けについて詳しくは下の記事に書いています。

ワークを掴み終わったら原点設定を行い、プログラム等の間違いがないかチェックの上加工を開始していきます。

加工

以上の段取りが終わってようやく加工に入ります

段取りが上手く行っていないと機械がぶつかってしまいおおごとになる可能性がありますので、1回目の加工は神経を使ってチェックしながら進めていきます

多数ロット生産の会社であれば段取り時間より加工時間が占める割合のほうが大きくなりますが、私の勤務先のような少量多品種生産の会社では加工時間より段取りをしている時間のほうが長いです。

一日のスケジュール

代表的な一日のスケジュールをご紹介します。

9:00 勤務開始
9:00~12:00 部品Aを加工
12:00~13:00 休憩
13:00~13:45 部品Bを加工
13:45~14:30 部品Cを加工
14:30~15:00 部品Dを加工
15:00~15:20 休憩
15:20~16:00 部品Dの続きを加工
16:00~17:30 部品E,Fを加工
17:30~17:45 受け取った図面の整理、作業計画の作成
17:45~18:00 部品Gの段取りを途中まで行い、勤務終了

このようなかたちです。

図面の整理、作業計画の作成の時間を除き、ほぼ全ての時間を使って加工をしているのがわかりますね。

図面の整理・作業計画作成の内容については次項で解説しました。

加工以外の仕事は?

図面の整理、作業計画の立案

図面の整理については、私の勤務先の場合、上司から受け取った図面の納期を確認した上で時間を見積もり、納期までに間に合わせられる作業計画を立てて予定をカレンダーに書き込みます

遅れが生じた場合は都度上司に相談し、予定を修正するかたちをとっています。

切り粉の回収

金属を削ることで機械にたまった切り粉は、一杯になる前に回収しなければなりません。

機械内に切り粉がたまってきたら、切り粉をドラム缶に移す作業を行っています。

機械のメンテナンス

毎週行っているチャックのグリスアップや、機械の潤滑油の給油をはじめとする機械のメンテナンスも大切な業務です。

クーラント継ぎ足しや年一回のクーラント・オイル交換も行います。

NC旋盤の仕事は本当にいい仕事

NC旋盤に限らずですが、マシニングセンタをはじめとした加工の仕事は本当に良い仕事です。

特に私のような嫌な人間関係から離れたいタイプには特におすすめです。

必要なのは人との対話ではなく金属との対話ですから・・・(笑)

もちろん最低限の人間関係はでてきますが、一日のスケジュールを見て分かる通り、基本的には早く正確に金属が削れればOKの世界です。

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