大手総合職から職人に転職したメリットデメリット

私は2015年に大手総合職を退職し、半年の職業訓練を経てから零細企業の機械加工職人に転職しました。それからはNC旋盤、汎用旋盤を扱って仕事をしています。

現在とても楽しく充実した職業生活を送っていますが、メリットばかりではありません。

この記事で、メリット・デメリットをまとめますので、転職を考えている方に参考にしていただければと思います。

目次
 エントリー

大手から零細へ転職したメリット

仕事が充実している

これはどちらかというと転職のメリットになりますが、仕事が充実していて楽しいです

仕事内容や業種が嫌で転職したので、単純に興味を持てることをやれたほうが楽しいということがあります。

人間関係に変化が少なく気持ちが安定している

大手は人事異動が多く人の入れ替わりが激しい為、私のように人付き合いが得意ではない人間は一度精神的に安定することがあっても、異動によって環境が変わり、嫌な環境になってしまうことも多いです。

その点、零細企業だと人の入れ替わりが少なく、メンバーは基本は固定なので、そういった人間関係的な安定性が高いです

零細企業では面接時や試用期間時にメンバーの合う合わないを把握できるので、人間関係で悩まされるリスクが大変少ないと思います。

実際私は、入社してからずっと大変恵まれた人間関係の中で仕事をさせてもらっています。

仕事内容の変化が少ない

大手総合職では異動によって様々な職種を担当しなければなりません。

例えば研究で採用されても営業をやらなければならなかったり等です。

ですが、零細企業だと基本は同じ仕事を続けていけるというのが大きなメリットとなります。

実際私は1年目からNC旋盤を始め、2年目くらいから汎用旋盤もある程度扱えるようになり、5年目くらいでマシニングセンタを少しかじった・・・というような形で仕事の幅は多少は広がっていますが、「加工」という仕事の担当は変わっていませんし、指導する立場になるなどはもしかしたらあるかもしれませんが、加工に携わっていくということは今後も変わることはないでしょう。

必要としてもらえる

大手にいた頃の自分が本当に無力だったということもありますが、今の環境ではとても自分が必要とされていることを感じており、誇らしく思っています。

現在現場の職人3人で仕事を回していますが、NC旋盤担当は私だけです。そして汎用旋盤が扱えるのも私だけです。

万が一私に何かあってもなんとか仕事は回していくことはできるでしょうが、自分が会社の戦力のほぼ三分の一なので、とてもやりがいがありますし、社員として大切にしてもらえます

経営者に直接意見を聞いてもらえる

大手では経営者と話す機会なんてほぼありませんが、零細企業では社長はとても身近な存在です。

仕事のことで提案などが通ればすぐに反映させてくれますし、大きい会社と違ってとても風通しが良いと思います。

仕事以外でも引っ越しのときに会社のトラックを借りたり、近いアパートに住んでいた時会社の敷地に車を置かせてもらっていた時期もありました

そういったいい意味で会社らしくないお願いができる点も良いことだと思います。

また、給与についてなども聞きにくいですが、直接相談することも可能です。収入を上げる道筋なども聞くことができるため、収入アップに直結した仕事はやりやすいと思います。

経営者に直接評価してもらえる

大手だと自分の働きが正当に評価してもらえないということはよくあることです。

しかし、零細企業においては社長も現場で働いているため、同じ作業員目線で社員の仕事ぶりを評価してくれます

なので、仕事の質に見合った評価がとてももらいやすいと思います。

大手から零細へ転職したデメリット

給与・待遇面

やはり給与は零細では大手には及びません。

私の元いた会社では、40歳で残業含めて年収1000万に届くと言われていましたが、今の仕事だとその半分くらいでしょうか^^;

ですが、人によるかと思いますが仕事の大変さは10倍以上だと思うので、そう考えるとその大変さで給与2倍だと割に合わないと私は思います。

そしてかなり大きいのが家賃の補助です。

大手は会社から住居費を手当として負担してもらえるので、それだけで年間60万くらいは給与が上乗せされていることになります。

福利厚生

福利厚生面は大手に軍配があがります。

前職では福利厚生clubといったものに加入しており、年間5万円分くらいのポイントが付与されて、旅行や食事に自由に行けるというかたちでした。

私はそのポイントで退職前に自転車を購入しました。

また、スポーツジムチェーンを一回100円で利用できる、一部のホテルに格安で泊まれるなどのサービスもあり、私も何度か利用しました。

有給が多い

零細は多くが法定の最低限程度の有給ですが、大手はもっとあります。

前職では一年目から有給年間20日と、強制でとらなければならない夏休が10日ほど、そして創立記念休暇?なるものなどと、時間給が5日分ほどあり、とても一年で消化しきれないほどの有給の量でした。

それも余ったものは翌年に持ち越せたため、多くの人は有給を持て余していた状態です。

住宅ローン

私は転職後に住宅を購入したので、通常の金利で住宅ローンを組まざるを得なかったのですが、前職の段階で住宅ローンを組んでいればだいぶ金利を抑えられたらしいです。

通称「裏金利」とよばれているものらしく、社会的ステータスが高い人には銀行は驚くほど安い金利でお金を貸してくれるそうです^^;

社会的立場

社会的立場については自己満足的なところなのですが、大手が上、零細が下と考えているひとも間違いなくいます。

私のまわりにはそんな人はいませんが、そういった人と話すときに見下される・・・なんてことがもしかするとあるかもしれません。

 エントリー

コメント

コメントする

目次